2025-01-01から1年間の記事一覧

RHELでトラブルシュートが必要になった時にあわてないための準備

Red Hatの森若です。 サポートへのお問いあわせを受けていると、実際にトラブルが起きたあとで「そもそも調査に必要な情報が取得されていなかった」「取得されたログやcoredumpなどが消えていた」というケースに遭遇することがあります。 今日はRHEL構築時に…

JBoss EAPの起動可能なjarで構成ファイル(standalone.xml)を変更する

Red Hat のソリューションアーキテクトの瀬戸です。 これはJakarta EE / Java EE Advent Calendar 2025の二日目の記事です。 昨日は @kazumura による 解説: Jakarta EE Developer Survey 2025 で 明日は @TTakakiyo による 記事です。(公開されたらリンク…

Camel の歴史と今

Apache Camel Advent Calendar 2日目の記事は、サポート担当古市が担当します。 テーマは、「Camel の歴史と今」 今回は、コミットから Camelの歴史を辿ります。 Apache Camel の first commitは、2007/3/19まで遡ります。 % git log --reverse commit 77b26…

MetalLBで外部から受け取ったBGPの経路をインポートする

OpenShift Advent Calendar 2025の1日目、外部のBGPルーターから受け取った経路をMetalLBのBGPスピーカーにインポートする話です

改めて、Red Hat OpenShift Virtualizationとは?

※本記事は OpenShift Virtualization アドベントカレンダーの 1日目の記事です。 qiita.com はじめに 皆さんこんにちわ、Red Hat Global Learning ServicesでLearning Solution Architectを担当している坂井 大和(@lab8010)です。 普段はよくhttps://x.com/l…

Camel Advent Calendar 始まります

Apache Camel Advent Calendar 1日目の記事は、サポート担当古市が担当します。 テーマは、「Camel Advent Calendar 始まります」 「オープンソースプロジェクトでシステム間連携用 Javaライブラリーは何?」と聞かれたら、ほぼ「Apache Camel」と答えが返っ…

【Application Modernization | 第7回】Replatformの真価(運用編)

Red Hat コンサルタントの金子です。「アプリケーションモダナイゼーション」に関連する連載の第7回です。 はじめに:高速なデリバリーの「その先」にある運用者の責任 VM時代とReplatform後の決定的な違い 従来のVM(仮想マシン)時代における運用現場は、…

【動画まとめ】Red Hat Enterprise Linux 10.1 & 9.7 リリース!AIアクセラレータ、オフラインAIアシスタント、ソフトリブートなど新機能を徹底解説

RHELのスペシャリストソリューションアーキテクトの田中司恩(@tnk4on)です。 先日、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の最新マイナーリリースである RHEL 10.1 および RHEL 9.7 の一般提供(GA)が発表されました! Red Hatのテクニカルマーケティングマネー…

【2025年版】無料で始める開発者向けRed Hat Enterprise Linux

RHELのスペシャリストソリューションアーキテクトの田中司恩(@tnk4on)です。 2025年7月、Red Hatは、企業・組織内の開発者向けに、Red Hat Developer Programを介して「Red Hat Enterprise Linux for Business Developers」という新たな無料サブスクリプショ…

【Application Modernization | 第6回】Replatformで実現する高速・安全な開発サイクル (CI/CD, 脆弱性診断, 分散トレーシング)

Red Hat コンサルタントの中川です。「アプリケーションモダナイゼーション」に関連する連載の第6回目です。 本連載では「アプリケーションモダナイゼーション」をテーマに、現場で役立つ実践的な知見をお届けしています。 モダナイゼーションに関連する連載…

JBoss EAPのStandaloneモードとDomainモードはどちらを使えばいいですか?

Red Hat のソリューションアーキテクトの瀬戸です。 今回はお客様から表題のような質問を受けたので簡単にまとめます。 記事の3行サマリー StandaloneモードとDomainモードはサーバー(群)をどのように管理するかの差だけ StandaloneモードとDomainモードのど…

JBoss EAP 8.1 で新しくサポートされた起動可能なJAR(Bootable jar)とGalleonによるサーバーの軽量化を試す

Red Hat のソリューションアーキテクトの瀬戸です。 JBoss EAP 8.1: エンタープライズ Java アプリケーションのモダナイゼーション - 赤帽エンジニアブログ で紹介した 起動可能なJAR(Bootable jar)を試したいと思います。 起動可能なJARではJBoss EAPをアプ…

JBoss EAP 8.2でのJakarta EE 11対応に対するアンケートのお願い

Red Hat のソリューションアーキテクトの瀬戸です。 サマリー Jakarta EE 11はJBoss EAP 8.2.zで対応の検討がされています。ただし、JBoss EAPのライフサイクルポリシーに照らし合わせるといくつかの制限事項が発生するため、対応するべきか不透明な状態です…

AWS Marketplaceで購入できるRed Hat AI

Red Hatの小島です。 Red Hatは生成AIモデルや予測AIモデルの学習や推論を可能にするための、統合AIプラットフォーム(Red Hat AI)を提供しています。 www.redhat.com Red Hat AIはAWS Marketplaceで購入して利用できるようになっています。この場合、Red Hat…

60秒でわかる!現代のLinuxプラットフォームはどう変わった?

こんにちは。RHELのスペシャリストソリューションアーキテクトの田中司恩(@tnk4on)です。 今回は、Red HatのYouTubeチャンネルで公開された短い動画「The modern Linux platform in 60 seconds」の内容を分かりやすくご紹介します。この動画は、Red Hat Seni…

JBoss EAP 8.1: エンタープライズ Java アプリケーションのモダナイゼーション

Red Hat のソリューションアーキテクトの瀬戸です。 この記事はRed Hat Developerのブログ記事 JBoss EAP 8.1: Modernizing enterprise Java applications | Red Hat Developer を許可をうけて翻訳したものです。 Red Hat JBoss Enterprise Application Plat…

2026年1月にRed Hat CDN近代化のお知らせ:あなたのシステムは大丈夫?影響の有無を素早く確認する方法

Red Hatの森若です。 2026年1月14日にRed HatがCDN(コンテンツ配信ネットワーク)およびエンタイトルメントネットワークの近代化を予定しています。この変更により、一部のシステムではRed Hatのネットワークへのアクセスができなくなる可能性があります。 …

Replatformシリーズ - Replatformで変わる開発と運用体験

こんにちは。Red Hat コンサルタントの志田です。 「アプリケーションモダナイゼーション(以下、モダナイゼーション)」について解説する連載の第5回目となります。これまでの記事では、モダナイゼーションの全体像や基本的な進め方、6つのアプローチ(6R)…

Konveyor AI(Kai)がもたらす実現可能なアプリケーションモダナイゼーション

AI

Konveyor AIとはなにか Konveyor AI(通称:Kai)は、レガシーソフトウェアをKubernetesのようなクラウドネイティブ環境向け、もしくは古いライブラリやミドルウェアに依存しているシステムを最新版にモダナイズするという複雑なプロセスに生成AIを統合する…

生成AI × MTAが切り拓くアーキテクチャレビューの新展開

こんにちは。Red Hatコンサルティングチームの木嶋です。 生成AIの活用が広がっていますね。 私たちも日々「どこまで効率化や高度化に役立てられるのか」検証を進めています。 私自身はエンタープライズアーキテクチャ (EA) やマイクロサービスアーキテクチ…

目標設定とロードマップ策定 - ゴールの明確化と現実的な計画

はじめに Red Hat コンサルタントのフェンです。「アプリケーションモダナイゼーション」に関連する連載の第4回目となります。本連載では「アプリケーションモダナイゼーション(アプモダ)」をテーマに、現場で役立つ実践的な知見をお届けしています。 これ…

JBoss EAP 7.X のELSフェーズへの移行のお知らせとEAP 8へのアップグレードのお願い

こんにちは。OpenShift SSAの瀬戸です。 現在JBoss EAP 7.Xをご利用の皆様に、サポートフェーズの変更に関わる重要なお知らせです。 2025年6月をもって、JBoss EAP 7.Xはサポートの「メンテナンスフェーズ」を終了し、「ELS-1(Extended Life Cycle Support-…

gpt-ossをOpenShift AIで実行する

こんにちは、レッドハットでソリューションアーキテクトをしている石川です。米国時間の8月5日にOpenAI社がgpt-ossというオープンモデルをリリースしました。OpenAIにとってChatGPTが公開されて以降では初めてとなるオープンモデルの発表となり、大きな反響…

Red Hatカスタマーポータル内検索の仕様が変わりました [2025-08-13更新]

Red Hatの森若です。 2025-08-13 更新: 365日以内にサポートケースと関連づけされたものも表示対象になることを追加、期間の誤り(4年→3年, 3年→2年)を訂正 Red Hat カスタマーポータル内の検索仕様について大きな変更がありましたのでおしらせです。 要する…

RHEL 8 マイナーバージョン別、大きめsystemdバグ修正

Red Hatの森若です。 「RHELは常にアップデートして、最新バージョンを使ってください。既知の問題が直っているからいいですよ」という話はよくします。 ふと「具体的にどんな問題があったのか/直したのかがわかるといいのかもしれない」と思いつきました。 …

OpenShift上でリソース(CPU)を制限した場合のJBoss EAPの起動時間

こんにちは。OpenShift SSAの瀬戸です。 限られた環境でJBoss EAPを起動したい場合にどれくらい時間がかかるようになるのかを調べる機会があったので情報を共有します。 ※実際はCPUの種類などによっても起動速度に影響が出てきますので、参考値としてくださ…

アプリケーションモダナイゼーション成功の鍵!〜最初の一歩:現状分析(アセスメント)の進め方

Red Hat コンサルタントのフェンです。 「アプリケーションモダナイゼーション」に関連する連載の第3回目となります。 本連載では「アプリケーションモダナイゼーション(アプモダ)」をテーマに、現場で役立つ実践的な知見をお届けしています。第1回ではモ…

OSS文化が育てるエンジニアの行動変容

こんにちは。Red Hatコンサルティングチームの木嶋です。 組織の変革において「うちの若手にはもっと積極的になって欲しいんだけど」とお嘆きの声を耳にする機会があります。 人のマインドや組織の文化を変えるのは、そう簡単ではありませんよね。 この赤帽…

【Application Modernization | 第2回】なぜ今、モダナイゼーションなのか?~エンジニアを悩ませる「技術的負債」からの脱却

Red Hat コンサルタントの金子です。「アプリケーションモダナイゼーション」に関連する記事の第2回目となります。 この記事では、"技術的負債"がどのような影響をもたらすのかを具体例を用いながら見ていけたらと思います。 アプリケーションモダナイゼー…

OCI準拠のコンテナイメージとして提供するオフラインナレッジポータル (RHOKP)

Red Hatの小島です。 オフライン環境でもRed Hatの様々なナレッジを参照できるようにするためのオフラインナレッジポータル(Red Hat Offline Knowledge Portal. 通称RHOKP)の提供が、2025年5月に開始されました。 www.redhat.com RHOKPによってオフライン環…

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。