systemd serviceから呼ぶシェルではsudoではなくsetprivを使う

Red Hatの森若です。 自分でsystemdのservice unitを作るときに、起動用のいくつかのコマンドを記述したシェルスクリプトを呼ぶ事は(理想的ではないですが)あるかと思います。 今回はこの場合に、sudoを利用するとまずい理由を説明して、かわりにsetprivを使…

/usr/lib/.build-idってなんだろう?

TL;DR ファイルを見る 「Build ID」とは 「debuginfo」 とは debuginfoとBuild IDの関係 「debuginfoの素早い検証」 「ダンプに対応するバイナリの発見」 複数バージョンのdebuginfoをシステムへ導入する /usr/lib/.build-id の通常rpmへの移動 Build IDの応…

RHELの『よくわからないサービス』を調べる

Red Hatの森若です。 今回はRHELで『よくわからないサービス』が動作しているときに、調べる方法を見てみます。 謎(?)のサービス systemctl -t service のようなコマンドを使うと、そのシステムでのサービス一覧を見ることができます。 $ systemctl -t servc…

RHEL 9をminimal+Standardでインストールしてでてくるプロセス全部紹介する

Red Hatの森若です。 「RHELをインストールしたらよくわからない物がいっぱい動いてるなぁ」と思う方むけの記事です。 RHEL 9を最小構成(minimal + Standard)でインストールした時にデフォルトで動作しているプロセスをそれぞれ1〜2行で紹介してみます。 min…

Red Hat Enterprise Linux 9 で 10年サポートされるパッケージはどれ?

レッドハットの森若です。 この記事は、RHEL 8むけの以下記事のRHEL9版です。 rheb.hatenablog.com RHEL 9ではどのパッケージがいつまでサポートされるのでしょうか? この記事ではその調べ方をご紹介します。 (※注意: サポート期間等は変更される場合があり…

x86-64-v2 マイクロアーキテクチャレベル用にRed Hat Enterprise Linux 9 をビルドする

この記事はBuilding Red Hat Enterprise Linux 9 for the x86-64-v2 microarchitecture level | Red Hat Developer の翻訳です。 Red Hat Enterprise Linux 9 はこの記事で紹介されている x86-64-v2 アーキテクチャむけにビルドされています。 Linuxディスト…

Red Hat Enterprise Linux 9 Betaでました

森若です。 2021年11月4日Red Hat Enterprise Linux 9.0 Betaが出たので情報まとめです。 RHEL 8と同じく、以下4種類のアーキテクチャに対応しています。 Intel/AMD64 (x86_64) ARM 64-bit (aarch64) IBM Power LE (ppc64le) IBM Z (s390x) 公式のアナウンス…

RHEL小技: 実際にアップデートせずにアップデートに必要なパッケージを確認・ダウンロードする

Red Hatの森若です。 今日はRHEL小技ということで、実際にアップデートせずにアップデートに必要なパッケージを確認・ダウンロードする方法をご紹介します。 パッケージの確認 # yum update --assumeno <パッケージ名> --assumeno は、よく使われる -y と逆…

Simple Content Accessでサブスクリプション管理を簡単にしたい

Red Hatの森若です。今日は4月に拡張された、Simple Content Accessについてご紹介します。 Simple Content Accessとは Red Hat Enterprise Linuxではシステムを利用する際に、subscription-managerコマンドで、システムの登録と、所有しているサブスクリプ…

CentOS Stream入門

Red Hatの森若です。 この記事は Software Design 2021年3月号 に執筆した「CentOS Stream入門」の原稿から派生させた記事です。 CentOS Streamとは? CentOS Streamは2019年9月に公開された比較的新しいLinuxディストリビューションです。 その後2020年12月…

FAQ: RHELに含まれる○○のバージョンを教えてください

レッドハットの森若です。 最近は以前より減ってきた気がするのですが、購入前にRHELに含まれるパッケージのバージョン番号だけをお問いあわせされるケースがあります。多くの場合中間に複数の人がいるため質問の本来の意図はよくわかりません。 今回はまずR…

RHELはどのようにして作られるか

この記事は Brendan Conoboy による How RHEL is Made の翻訳です。 今週、Red HatはCentOS Stream 8に全力を注ぐ計画を発表し、その結果、1年後にはCentOS Linux 8が廃止されることになりました。 CentOS Streamはもともと2019年9月に発表されたもので、開…

CentOS Streamは継続的デリバリーです

この記事はStef Walterによる CentOS Stream is Continuous Delivery の翻訳です。 継続的デリバリーの基礎:難しいことを継続的に行い、簡単になるようにする。 外から見ると、RHEL(そしてCentOS Linuxコンテンツ)を構築する方法は、この10年間で変わって…

RHEL8で端末の入出力を記録する

レッドハットの森若です。 RHEL 8 では、 tlog という端末の入出力を記録する仕組みが導入されています。今回はこのtlogを紹介します。 シーン1 トラブルシュート ショートコント「チャットにて」 A> foobar.logっていうファイルがどこかにあるはずなんだけ…

システム全体の暗号強度設定を統合するcrypto-policiesのカスタマイズ

Red Hatの森若です。 今回は、 crypto-policiesのカスタマイズ機能を紹介します。 crypto-policiesそのものについては、以下の記事で紹介しました。 rheb.hatenablog.com crypto-policiesはあらかじめ定義された数種類のプロファイルから選択することで、シ…

AWS, AzureでRHELを利用する前に確認すること

Red Hatの森若です。 パブリッククラウド上でRHELを使う場合に、クラウド事業者から購入するかRed Hatから購入するかでいくつか違いがあり、 あとから変更することができません。事故を防ぐために最初にどちらを使うか決めておく必要があります。 今回は特に…

Red Hat公式のblogと関連サイトいろいろ

Red Hatの森若です。 今日はRed Hat関連の情報収集を行う方むけの、リンク集的な記事です。 Red Hatは公式なものだけでも大量に blogをもっていて、さらにいくつかのテーマについては一般からの投稿を受けつける雑誌的なWebサイトも運営しており、継続的に情…

RHEL上のUBIから、RHELのリポジトリを利用できる仕組み

Red Hatの森若です。 今日はRHEL上でコンテナを使うときにちょっと不思議なアレについておはなしします。 Red Hat Universal Base Image 1年とすこし前、Red Hat Universal Base Images (以下UBI) というコンテナイメージが公開されました。 これはRHEL 7お…

Red Hat Enterprise Linux 8 で 10年維持されるパッケージはどれ?

レッドハットの森若です。 Red Hat Enterprise Linux 8.2もでて、「そろそろRHEL8を使ってみようかな」という人も増えてきたのではないかと思います。 RHEL 8 ではアプリケーションストリームが導入されていますから、一部パッケージは10年の標準的なライフ…

ルートレスのPodmanはどのように動作しますか?

Podmanがどのようにしてユーザ名前空間を利用してルートレスモードで動作するのかを説明します。 この記事は How does rootless Podman work? | opensource.com を翻訳したものです。RHEL 7.8以降およびRHEL 8.1以降ではこの記事で紹介されているユーザ名前…

Podmanとユーザ名前空間: 最高の組みあわせ

この記事は Podman and user namespaces: A marriage made in heaven | Opensource.com を翻訳したものです。RHEL 7.8以降およびRHEL 8.1以降ではこの記事で紹介されているユーザ名前空間を活用した rootless container がフルサポートとなっていて、利用で…

Red Hat Enterprise Linux 8でのClang / LLVM、Go、Rustのサポートライフサイクル

この記事はRed Hat DeveloperのSupport lifecycle for Clang/LLVM, Go, and Rust in Red Hat Enterprise Linux 8 を、許可をうけて翻訳したものです。 :::Tom Stellard 2019年11月7日::: Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.1.0に は、 コンパイラツールチェ…

Red Hat Insightsを補完するCloud Management Services for Red Hat Enterprise Linux

※ 2020-04-27補足、CMS for RHELはRed Hat Insightsに統合されました。そのためRed Hat Smart Managementを購入しなくても、Red Hat Enterprise Linuxだけを購入すれば以下に紹介している機能を利用することができます。 Red Hatの森若です。 https://cloud.…

Red Hat Enterprise Linux 5 ELS終了および Red Hat Enterprise Linux 6の通常サポート終了に備える

Red Hatの森若です。 Red Hat Enterprise Linux 5 ELS終了および Red Hat Enterprise Linux 6の通常サポート終了について、公式にまとめたWebページを公開するよう準備しているのですが、まだしばらく時間がかかりそうです。そのため個人としてまとめた記事…

Red HatのドキュメントをiOS/Android/Kindleで読むHow to

Red Hatの森若です。今日はドキュメントを読むときの小技をご紹介します。 Red Hat製品のドキュメント Red Hat製品のドキュメントは基本的に公開されていて、特にログインなども不要で閲覧できます。(ただしナレッジベースの記事のほとんどはサブスクリプシ…

開発者向けの debuginfod サーバーのデプロイ

この記事はRed Hat Developerの Deploying debuginfod servers for your developers - Red Hat Developer を、許可をうけて翻訳したものです。debuginfodは現在活発に開発中のソフトウェアで、2020年1月時点では elfutils へのマージは完了し、Fedora 31へパ…

debuginfod(elfutils debuginfo サーバー)の概要

この記事はRed Hat DeveloperのIntroducing debuginfod, the elfutils debuginfo serverを、許可をうけて翻訳したものです。debuginfodは現在活発に開発中のソフトウェアで、2020年1月時点では elfutils へのマージが完了し、Fedora 31には含まれましたがま…

無限に長くなる猫は好まれない(?)話

レッドハットの森若%仕事納めモード です。 猫は意外と胴が長いのですがこの記事とはあまり関係ありません。 ねこはのびます Photo by Timo Volz on Unsplash RHEL7とRHEL8で動作が違うcat 突然ですが以下の2行をRHEL 7とRHEL 8で実行すると動作に違いがあり…

flatpakでRHEL8にデスクトップアプリケーションを追加インストールする

Red Hatの森若です。 この記事は赤帽エンジニア Advent Calendar 2019の3日目です。 今回は Red Hat Tech Nightでボツにした方のネタ、flatpakについて書きます。 スライドはこちら。 Linuxデスクトップ元年……? 今年は令和元年ですが、Linux界隈で"元年"と言…

豆知識: Red Hat Enterprise Linux 8のコードネーム ootpa の由来

Red Hatの森若です。 Red Hat Enterprise Linux 8 のコードネームは、 Ootpa となっています。一般的な単語や地名ではないので、ほとんどの方は意味がわからないと思います。 ootpa "ootpa" とは 2016年に亡くなった、Red Hatのエンジニアであった Larry Tro…

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。