Red Hat Summit 2020セッション Red Hat OpenStack Platform 16 紹介 (4)

OpenStackを担当しているソリューションアーキテクトの輿水です。

4/28(火)〜4/30(木)に開催されたRed Hat Summit 2020 のセッション「The next evolution of Red Hat OpenStack Platform」の内容を元に最新版のRed Hat OpenStack Platform(以降RHOSPとします)について記載します。

OpenShift 4.3 on Red Hat OpenStack Platform 16

Red Hat OpenStack Platform上でRed Hat OpenShift Container Platform(以下OCP)を稼働させる試みは以前のリリースから行われております。「OpenShift on OpenStack」ではインフラレイヤーをRHOSPが提供し、コンテナプラットフォームレイヤーをOCPが提供します。RHOSPはOCPに必要なコンピュート、ストレージ、ネットワークおよびセルフロードバランサーや暗号化などの仕組みを提供します。OCPはRHOSPによってプロビジョニングされたインフラ上でコンテナ化されたアプリケーションを実行します。

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OpenShift on OpenStack Key Integration Points

RHOSPとOCPはライフサイクルが異っており、サポート可能なRHOSPとOCPの組み合わせは決まっています。

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OCPをOpenStack上に展開する方法として、すべてのスタックを自動でインストールするIPI(installer-provisioned infrastructure)とユーザが事前に準備したインフラ上にインストストールするUPI(user-provisioned infrastructure)があります。OCP4.2と4.3では、IPIのみをサポートし、UPIはOCP4.4以降でサポートされる予定です。RHOSP 16はOCP 4.3に対応しており、今後 4.4以降への対応も予定されています。

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Full stack automation installation on OSP (IPI)

OCPはRHOSP以外の環境、AWSやAzure、Google Cloudなど様々な環境でも稼働させることが可能で、このブログでも多く解説されていますので、そちらをご参照ください。 トラアイル環境:http://try.openshift.com

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以上、「The next evolution of Red Hat OpenStack Platform」の内容の一部とRHOSP 16の紹介となります。 Red Hat Summitハイライトセミナーが7月10日(金)オンラインで開催されます。現在登録受付中ですので興味のある方はご登録ください。

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。