CodeReady Containersに関する情報のまとめ

CodeReady Containers
CodeReady Containers

Red Hatの福岡オフィスでソリューションアーキテクトをしている田中司恩です。今回から数回に分けてCodeReady Containersに関する記事を書いていきます。

先日、Red Hat CodeReady Containers(Red Hat CRC)の兄弟ディストリビューションにあたる、CodeReady Containers for OKD(CRC for OKD)がリリースされました。これにより、同じCRCの名称を持つ2つの製品が存在することになりました。

CRCに関するまとまった情報があまりないため、本記事では現時点でのCRCに関する情報をまとめてご紹介いたします。


目次

About CodeReady Containers

公式ドキュメントより引用

Red Hat CodeReady Containers brings a minimal OpenShift 4 cluster to your local computer. This cluster provides a minimal environment for development and testing purposes. CodeReady Containers is mainly targeted at running on developers' desktops. For other use cases, such as headless or multi-developer setups, use the full OpenShift installer.

(翻訳)Red Hat CodeReady Containers は、最小限の OpenShift 4 クラスターをローカルコンピュータにもたらします。このクラスタは、開発とテストを目的とした最小限の環境を提供します。CodeReady Containersは主に開発者のデスクトップ上での実行をターゲットにしています。ヘッドレスやマルチ開発者のセットアップなど、その他の使用例については、フル OpenShift インストーラを使用してください。

CodeReady Containersの種類

  • 2020年9月26日現在、2つのCodeReady Containersがあります
    • Red Hat CodeReady Containers(Red Hat CRC)
    • CodeReady Containers for OKD 4(CRC for OKD)

Red Hat CodeReady Containers(Red Hat CRC)

Red Hatが提供しているCRC。CRC for OKDがリリースされるまではCRCといえばこちらのこと。インターネット上の情報の多くはこちらを指す。 開発、テスト目的のためRed Hat Developerで紹介、提供されている。

developers.redhat.com

ノートパソコンのOpenShift。CodeReadyコンテナーを使用すると、ローカルマシンのOpenShiftクラスターを数分で起動して実行できます。

CodeReady Containersは、開発およびテストの目的で、最小限の事前設定されたOpenShift 4.1以降のクラスターをローカルのラップトップまたはデスクトップコンピューターに提供します。CodeReadyコンテナーは、Linux、macOS、およびWindows 10のネイティブハイパーバイザーをサポートするRed Hat Enterprise Linux仮想マシンとして提供されます。

CodeReadyコンテナーは、OpenShift 4クラスターでのローカル開発およびテスト用に設計されています。OpenShift 3クラスターをローカルで実行するには、Red Hat Container Development Kit(CDK)を参照してください 。

CodeReadyコンテナーは、OpenShiftクラスターの構築を開始する最も早い方法です。ローカルコンピューターで実行してセットアップとテストを簡略化し、コンテナーベースのアプリの開発に必要なすべてのツールを使用してクラウド開発環境をローカルでエミュレートするように設計されています。

なお、開発、テスト目的の定義は、Appendix 1 (Software and Support Subscriptions)という文章で定義されている。

www.redhat.com

CodeReady Containers for OKD(CRC for OKD)

OpenShift 4の兄弟ディストリビューションであるOKD 4のCRC版。OKDの公式サイトで紹介され、ダウンロード先へのリンクがある。

Code Ready Containers for OKD: local OKD 4 cluster for development

www.okd.io

CRCのバージョン情報(2020.9.26時点)

(Red Hat CRC、CRC for OKD共通)

  • CRC 1.16
    • OpenShift Container Platform: v4.5.9
    • Kubernetes:1.18.3

CRCの入手

Red Hat CRC

  • Red Hat Developerのサイトにダウンロードリンクあり
    • Red Hatアカウントの認証
    • cloud.redhat.comへ遷移後、Red Hat OpenShift Cluster Manager内のCRCのページから各プラットフォーム用のバイナリを入手可能
    • Pull Secretも同じページから入手可能
  • Red Hat Developer Programへの登録
    • 参考記事: Red Hat Developer Programに参加して最新技術を学習しよう - 赤帽エンジニアブログ rheb.hatenablog.com

    • なお、CRCの実行自体にサブスクリプションの適用などの作業は不要

CRC for OKD

  • OKDの公式サイトにダウンロードリンクあり
  • 認証なしで直接各プラットフォーム用のバイナリの入手が可能
  • Pull Secretはcloud.redhat.comから入手が必要(要Red Hat アカウント)
    • Red Hat Developer Programへの登録により無償で入手可能

www.okd.io

CRCのインストール方法

(Red Hat CRC、CRC for OKD共通)

インストール概要

  • CRCアーカイブをダウンロード
  • アーカイブの展開し、crcバイナリをPATH環境変数の通った場所にコピー
  • セットアップ実行
  • クラスターの起動

インストールコマンド実行例

$ wget https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/clients/crc/latest/crc-linux-amd64.tar.xz
$ tar xzf crc-linux-amd64.tar.xz
$ sudo mv crc-linux-1.16.0-amd64/crc /usr/local/bin
$ crc setup
$ crc start -p pull-secret.txt

(参考)Red Hat CRCのセットアップ動画

初期のv1.0.0の頃の物。基本は現在も同じ。

youtu.be

youtu.be

CRCのサポート

CRCはコミュニティサポートです。

公式ドキュメントより引用

The goal of Red Hat CodeReady Containers is to deliver an OpenShift environment for development and testing purposes. Issues occurring during installation or usage of specific OpenShift applications are outside of the scope of CodeReady Containers. Report such issues to the relevant project. For example, OpenShift tracks issues on GitHub.

(翻訳)Red Hat CodeReady Containersの目標は、開発とテストを目的としたOpenShift環境を提供することです。特定の OpenShift アプリケーションのインストールまたは使用中に発生する問題は、CodeReady Containers の範囲外です。そのような問題は、関連するプロジェクトに報告してください。例えば、OpenShift は GitHub で問題を追跡しています。

ブログ記事より引用

If you encounter any issues using CodeReady Containers, see the Troubleshooting Red Hat CodeReady Containers guide. If this does not resolve your issue, create a bug in Bugzilla with the ‘crc’ component.

(翻訳)CodeReadyコンテナーを使用して問題が発生した場合は、Red Hat CodeReadyコンテナーのトラブルシューティングガイドを参照してください。これで問題が解決しない場合は、「crc」コンポーネントを使用してBugzillaにバグを作成します

ドキュメント

code-ready.github.io

code-ready.github.io

Red Hat CRC | Red Hat Customer Portal

access.redhat.com

リンク

Red Hat Developer ブログ記事

  • Red Hat OpenShift 4 on your laptop: Introducing Red Hat CodeReady Containers - Red Hat Developer developers.redhat.com

  • How to run Red Hat CodeReady Containers on Windows 10 Enterprise developers.redhat.com

  • OpenShift Operators on your laptop using Red Hat CodeReady Containers and Red Hat Marketplace developers.redhat.com

  • Develop and test a Quarkus client on Red Hat CodeReady Containers with Red Hat Data Grid 8.0 developers.redhat.com

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  • OpenShift 4 をMacにインストールする - Qiita qiita.com

  • 【OpenShift 4】CodeReady Containers 1.2.0をWindowsで動かそうとしたら大変だった話 - Qiita qiita.com


次回記事

次回は実践的な使い方として、CRCをリモート接続して使う方法をご紹介します。

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。