Quarkus 1.4 リリース-コマンドモード、HTTP 2、新しいFaaSフレームワーク、モック

Red Hat で Solution Architect として Quarkus を担当している伊藤ちひろです。

この記事は、Quarkus.io のブログ記事、Quarkus 1.4 released - Command mode, HTTP 2, New FaaS framework, Mocking... の翻訳記事です。

新しいQuarkusリリース 1.4.1.Final はこちらです。1.4.0 ではありません。

このバージョンには非常に優れた機能が詰め込まれており、多くの改善とバグフィックスが含まれています。

  • コマンドモード
  • HTTP/2
  • Funqyという新しいFaaSフレームワーク
  • モックに関する改善点
  • Keycloak管理クライアント
  • SmallRyeリアクティブメッセージング2.0
  • MongoDBクライアント4
  • Amazon Alexa拡張
  • LDAP認証
  • Vaultサポートの改善

パフォーマンスも改善されているので、Quarkusアプリケーションはこれまで以上に高速になります。

移行ガイド

既存のアプリケーションを移行したいとお考えですか?こちらに1.4 の移行ガイドがあります

何が新しいの?

Java 8 の非推奨

Java 8を使用したQuarkusアプリケーションの構築は非推奨になりました。今後はJava 11の使用を推奨します。

Quarkus 1.6 にて Java 8サポートを終了する予定なので、約2ヶ月後になると思います。もしJava 8のサポートをもっと長くしておくべき強い理由があれば、私たちのquarkus-devメーリングリストに連絡してください。

コマンドモード

これまでQuarkusの良さはサーバアプリケーションに限定されていましたが、この時代は終わりました。

新しいコマンドモードを使用して、Quarkusでコマンドラインアプリケーションを構築できるようになりました。詳細については、専用のリファレンス・マニュアルを参照してください。

詳細については近日中にブログで発表する予定です。

HTTP/2

QuarkusはHTTP/2をサポートするようになりました。これはデフォルトで有効になっていますが、quarkus.http.http2をfalseに設定すると無効にできます。

新しいFaaSフレームワーク

Funqyと呼ばれる新しいFaaSフレームワークの導入によって、機能面(具体的にはAWS LambdasとAzure Functions)で多く改善しました。

Funkyについて知っておくべきことはすぐにブログで紹介しますが、それまでの間は更新されたドキュメントを参照ください。

モックに関する改善点

CDI Beanのモッキングがこれまで以上に簡単になりました。Mockitoとの統合もうまく行っています。

詳細については、アプリケーションのテストガイドを参照してください。

またしてもブログ記事は近日公開!

MongoDBクライアントのアップグレード

MongoDBクライアントはバージョン4にアップグレードされました。これはいくつかのアプリケーションが動かなく可能性があるかもしれないため、コードの更新が必要になるかもしれません。

Vault

Vault KV Secret Engineのデフォルトバージョンがバージョン2になりました。設定によって、バージョン1に戻れます。

Vault TOTPエンジンのサポートと、2つの新しい話題のガイドが追加されました。

  • HashiCorp Vaultの認証の操作
  • データベースでのHashiCorp Vaultを使用

新しい拡張機能

Keycloak 管理クライアント

以前のバージョンでは、Keycloak 管理クライアントに問題がありました。

スムーズな操作を保証するために、 「quarkus-keycloak-admin-client」 という専用の拡張機能を追加しました。

Amazon Alexa

Amazon Alexaは、quarkus-amazon-alexa拡張機能の追加により、ネイティブでサポートされました。

LDAP 認証

Quarkusによってそのまま使えるように、サポートする認証ストアのリストにLDAPを追加しました。

And more…​

  • SmallRye Reactive Messagingが2.0にアップデートされました。
  • 多くのコンポーネントのアップグレード、バグフィックス、小さな改善などがあります。

完全な変更ログ

1.4.0.CR11.4.0.Final1.4.1.Final の完全な変更ログはGitHubで入手できます。

ADOPTERS.md

Quarkusの使用に関する情報を共有するために、リポジトリのルートにADOPTERS.mdファイルを追加しました。

Quarkusを使用していて、私たちのブログでインタビューを受けたい場合、または単にこのファイルに追加したい場合は、私たちにご連絡ください。

貢献者

Quarkusには現在269人の貢献者がいます。皆様、本当にありがとうございました。

特に1.4リリースについてはみなさんのおかげです。

Aaron Rogers, Adrian, Adrian Fiedler, Akito Kidani, Alex Soto, Alexander Schwartz, Alexey Loubyansky, Andrej Petras, András Péteri, Andy Damevin, Antoine Sabot-Durand, Antonio Goncalves, Aurea Munoz, Bartosz Firyn, Bill Burke, Cem Nura, Clement Escoffier, Daniel Petisme, Daniel Wamara, Daniel Platz, David M. Lloyd, Emmanuel Bernard, Erik Mattheis, Falko Modler, Felix Wong, Galder Zamarreño, Geoffrey De Smet, George Doenlen, George Gastaldi, Georgios Andrianakis, Guillaume Le Floch, Guillaume Smet, Gwenneg Lepage, Gytis Trikleris, Harold Sun, Harsha R, Ioannis Canellos, Jaikiran Pai, Jan Martiska, Jason T. Greene, Jesper Skov, Jiri Ondrusek, Johan Westerlund, John O’Hara, Jonas Scholz, Jordan Moore, Jozef Hartinger, Julian Cui, Justin Holmes, Ken Finnigan, Ladislav Thon, Loïc Mathieu, Luis F Munoz, Manyanda Chitimbo, Marc Boissonneault, Mario Fusco, Marius Ileana, Martin Kouba, Martin Panzer, Matej Novotny, Matej Vasek, Matthias Andreas Benkard, Matthias Harter, Mattia, Max Rydahl Andersen, Mayank Kunwar, Michał Szynkiewicz, oscarfh, Pavol Loffay, Pedro Igor, Peter Palaga, Petr Nehyba, Phillip Kruger, Robbie Gemmell, Robert Marcano, Roberto Cortez, Rohan Maity, Rostislav Svoboda, Sanne Grinovero, Sebastian Daschner, Sebastien Dionne, Sergey Beryozkin, Stuart Douglas, Stéphane Épardaud, Timothy Power, Tobias Liese, Tobias Stadler, Tomaz Cerar, Vincent Sevel, Vincent Sourin, Vinícius Ferraz Campos Florentino, William Burns and Yoann Rodière

参加しよう

私たちはあなたのフィードバックをとても大切にしていますので、バグを報告し、改善を依頼してください...一緒に何か素晴らしいものを作りましょう!

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* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。