この記事は、赤帽エンジニア Advent Calendar 2019 23日目の記事です。
皆様こんにちは、Red Hatの八木澤(ひよこ大佐)です。前回、PrometheusでAnsible Towerを監視する記事を投稿しましたが、Ansible Towerには「Automation Analytics」と呼ばれる、お手軽にAnsible Towerのジョブ実行数などを確認することができるサービスがあります。
Automation Analyticsとは?
「Automation Analytics」は、Ansible Towerの各クラスタノードの状況やステータスなどを確認することができるサービスです。SaaSとして提供されているため、別途監視用のソフトウェアなどをセットアップすることなく使い始める事ができます。Ansible Tower 3.5.3以上であればこのサービスを利用することができます。
詳細はこちらのブログ記事でも解説されています。 www.ansible.com
Ansible Tower側でデータ収集を有効化する
Automation Analyticsを利用するためには、Ansible Tower側で情報を送信するための設定を行う必要があります。Ansible Towerにログインし、「設定」→「システム」を開き、「GATHER DATA FOR AUTOMATION ANALYTICS」にチェックが入っていることを確認します。
手動でデータを収集する
上記自動収集を有効化していない場合でも、Automation Analyticsに情報を手動で送信することができます。Ansible TowerノードにSSHでログインし、以下のコマンドを実行します。
# awx-manage gather_analytics --ship Last analytics run was: 2019-12-24 07:19:21.028354+00:00 /tmp/aeae8652-0202-4130-b401-31d627c6dcac_2019-12-24-072006+0000.tar.gz shipping analytics file: /tmp/aeae8652-0202-4130-b401-31d627c6dcac_2019-12-24-072006+0000.tar.gz
Automation Analyticsにログインする
Automation Analyticsには、以下のサイトからログインできます。Red Hat Customer Portalで使用しているユーザー名とパスワードを入力してください。
ログインしたら、右側の「Red Hat Ansible Automation Platform」のパネルから「Automation Analytics」をクリックします。
収集された情報を確認する
Automation Analyticsにアクセスすると、以下のような画面が表示されます。 中央のパネルには成功したジョブと失敗したジョブのグラフを、指定した期間やTowerクラスタごとに表示させることができます。また、実行されたジョブテンプレートやモジュールのランキングも確認できます。
また、「Organization Statistics」では各組織ごとのジョブ実行などの詳細を確認することもできます。Ansible Towerを利用されている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。