Red Hatの平です。待ちに待ったRHEL8 Betaがリリースされましたね。
今回のRHEL8の大きな変更として、今までベースレポジトリ、Optionalリポジトリ、Extrasリポジトリなどで提供されていた数々のレポジトリが見直されて、BaseOSとApplication Stream(AppStream)の2つに分かれました。
BaseOSはRHEL8を構成する上で最小限必要となるパッケージが収録されております。AppStreamはOptionalリポジトリ、Extrasリポジトリなどで提供されていたパッケージが収録されています。 従来ではベースリポジトリやSoftware Collectionに含まれていたパッケージの一部もAppStreamに移動したものがあります。これらは約6.5GBのISOイメージに両方とも含まれています。 DVD-Rには最大でも4.7GBしか書き込めないので片面2層DVDを使うか、もしくはUSBフラッシュメモリーに書き込むことが推奨されています。以下のドキュメントの「2.1.1. Creating an Installation CD or DVD」の注釈をご確認ください。
RHEL8にはモジュール(Modularity)と呼ばれる概念が含まれており、AppStreamリポジトリの中にモジュールに紐づくRPMパッケージが収録されています。
端的に言えば、同じソフトウェアのバージョン違い(ストリーム違い)を同じ名称で管理していく事ができます。従来はSoftware Collectionでバージョン違いを提供していた場合、 rh-nodejs10 などパッケージ名の中にバージョンを含めた形式の別のパッケージ名にしていました。
また、今回、yumコマンドが拡張されて yum module listやyum module infoなどのサブコマンドが追加されています。
# yum module list nodejs
モジュールのインストール方法としてモジュール名の頭に「@」を付けた形式でモジュール名を指定し、その後に「:」を付けてストリームを指定することで複数バージョン提供されているモジュールの特定のストリームをインストールすることができます。
# yum install @nodejs:10
詳しくは次のURLにAppStreamの使い方が載っていますのでご参照ください。
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