杉村 の検索結果:

RHEL System Roles を Ansible Automation Platform から利用する

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 RHEL の設定変更を Ansible から容易にできるようにするための RHEL System Roles について、以前のブログで紹介されていました。 rheb.hatenablog.com Ansible Automation Platform からこの System Roles を利用しようとすると、せっかく便利に使いたいと思っているのに見つけられないというエラーになってしまいます。 例えばこ…

Ansible Automation Platform のライフサイクル

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 この記事は Ansible Advent Calendar 2022 の9日目の記事です。 adventar.org Ansible Automation Platform (AAP) は比較的足の速い製品で、頻繁に新しいリリースを出しています。リリース後およそ1年半でサポート終了 (End Of Life, EOL) となるため、いつもアップグレードをお願いしているという状態になっています。実際の問…

Ansible の SSH の通信をデバッグする

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 今回は以前のお問い合わせいただいた事例から、SSH (Secure Shell Protocol) について一つ紹介しようと思います。Ansible は Linux サーバを制御対象とするときは SSH で接続して処理を実行しますので、SSH の通信についてのトラブルは問題に直結します。 RHEL 8.6 + Ansible Core 2.13 で確認しています。 Ansible の基本的な動作原理 …

Ansibleのジョブからファイルを保存する

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 テクニカルサポートは土日祝日年末年始は全員休みというわけにはいかず、平日よりは少ない体制で問い合わせに対応するようにしています。今回の土日は当番になりました。空き時間ができましたのでブログを書いています。 twitter の #ansiblejp で最近少々話題になっていたのですが、Ansible Automation Platform (AAP) のジョブからファイルを保存したいときにどうするのがい…

OpenShift 上で動く AAP での must-gather

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 先ほど、OpenShift での問題解析のためのコマンドを紹介する記事が掲載されました。 rheb.hatenablog.com Ansible Automation Platform (AAP) も OpenShift で動作しまして、以前 Operator からインストールしてみたという記事を書いたことがあります。 rheb.hatenablog.com オンプレミス版での問い合わせの場合は so…

Ansible のジョブ間での変数の受け渡し

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。5月があっという間に去ってしまいまして、5月34日(6月3日) ということにさせてください。 これまで2回に分けまして、Ansible で扱う変数について紹介しました。 rheb.hatenablog.com rheb.hatenablog.com これまではコマンドラインから ansible-playbook を実行する例を見てきましたが、Ansible au…

Ansible の変数の受け渡し

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。3月分は3月38日(4月7日ですが)になってしまいましたが、4月は何とか滑り込みできました。 前回は変数の基本的なところを紹介しました。 rheb.hatenablog.com 今回はその変数の受け渡しについて紹介します。変数をプレイブックの外から与えられるようにすることで、より再利用性の高い自動化が実現できるようになります。 タスク間でやりとりする変数 tas…

Ansible で扱う変数

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしているのですが、3月があっという間に去ってしまいました。 今回はたまにお問い合わせいただく変数について紹介してみようと思います。Ansible のバージョンは Ansible Core 2.12.1 で試しています。 まずはこのような playbook を題材にしてみます。 --- - hosts: all tasks: - name: debug debug: msg:…

KCSドキュメントの紹介

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。 しかしながら2月はあっという間に過ぎてしまい、28日になってしまいました。今月はKCS (Knowledge Centered Service) について紹介しようと思います。 製品やサービスのナレッジを提供するサービスは各社ありまして、一般に KCS (Knowledge Centered Service) と呼ぶそうです。レッドハットでもそのように呼んでい…

OpenShift 4.9 を SNO で構築して、AAP 2.1 をインストールしてみた!

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 Ansible Automation Platform は旧 Ansible Tower の時代から、OpenShift での動作をサポートしています。これまでも自宅で試してみようという記事をこれまでも何度か書いてきました。 rheb.hatenablog.com rheb.hatenablog.com OpenShift が SIngle Node OpenShift (SNO) でインストールでき…

AAP 2.1 について社内で勉強会を実施しました

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 Ansible Advent Calendar 2021 の12月21日分として投稿します。 adventar.org 先日 Ansible Automation Platform 2.1 (AAP 2.1) がリリースされました。 rheb.hatenablog.com 昨日社内の勉強会で20分少々のプレゼンを行いまして、その資料を少々加工して公開します。旧バージョンから変わったところを主にまとめて…

Ansible Automation Platform と相性の悪いサービス

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。 Ansible Advent Calendar 2021 の12月12日分として投稿します。 adventar.org Ansible Automation Platform (AAP) では、自動化のためのさまざまなジョブを実行することができます。プレイブックを動かすためのジョブテンプレートが主なものとなりますが、ジョブテンプレートはこのような要素から構成さ…

Ansible Automation Platform 2.1 がリリースされました

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしていますが11月は書けなかったため、これを11月分にします。 Ansible Advent Calendar 2021 の12月3日分として投稿します。 adventar.org 昨日、米国時間12月2日に Ansible Automation Platform 2.1 のリリースがアナウンスされました。原著者の許可を得ましたので、日本語でも紹介します。リンクされているド…

Ansible Automation Platform の execution environments

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。 今月は execution environments について紹介します。 Ansible は Python で書かれており、Python の実行環境を作ってライブラリやモジュールの依存関係を閉じ込めて実行するようになっています。 旧 Ansible Tower では virtual environment の仕組みを使っていました。以前記事を書きましたのでご…

Ansible Automation Platform で扱うプロジェクトについて

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。毎月1つは何か書くことを目標にしています。 今月は Ansible Automation Controller (旧称 Ansible Tower) で扱うプロジェクトについて、特に Git との連携の観点から少々解説しようと思います。今回は Controller 4.0.0 で説明しますが、従来の Ansible Tower 3.8 でも新機能や新画面を除いては同様の動きをします。 docs.ansi…

新しくなった Ansible Automation Platform と Insights を連携してみよう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 去年こんな記事を書きました。 rheb.hatenablog.com 最近アーリーアクセス版としてリリースされた Ansible Automation Platform 2.0 を使って、Red Hat Insights との連携を改めて紹介しようと思います。 Red Hat Insights は SaaS として提供しているサービスで、RHEL のサブスクリプションをお持ちであれば追加費用なく…

Ansible Collections を使ってみよう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 本日は Red Hat Ansible Automates 2021 Japan Day 1 が開催されています。多数の方にご参加いただいているとお聞きしています。ありがとうございます。 www.redhat.com 今回は最近よくお問合せをいただく Collections の使い方について紹介します。 Collections とは Ansible では多くのモジュールがありましてリリースを重ね…

HAR で Web ブラウザの動きを見よう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 今回は HAR (HTTP Archive) について紹介したいと思います。 Ansible Tower は Web アプリケーションなのですが、少々手の込み入った部分がありまして、Web ブラウザとの間でさまざまな通信をおこないます。この2つが代表的なややこしいところです。 Websocket を使った画面のリアルタイム更新 (ジョブテンプレートを実行したときにプレイブックの実行結果を順次画面…

テクニカルサポートの範囲のお話

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 先日公開しましたこの記事なのですが、反響が思いのほか大きく、多くのご意見をいただきました。さまざまな立場の方に見ていただいていることを忘れ、配慮に欠けた表現がありましたことをお詫びします。内容としましても不正確な部分が含まれておりましたので、改めて修正したものを再度公開します。 毎日世界中からさまざまな問い合わせを受けている中での経験なのですが、「思ったように動かない」ときの原因としては、例えば…

Python 仮想実行環境で Ansible を動かそう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 今回は10月に書いた記事の続きとして、Python の venv での実行環境の話をします。もう Python 2.7 については触れず、Python 3 での実行環境のみを扱うことにします。 rheb.hatenablog.com 以前の Ansible での venv の利用シーンとしては、複数のバージョンの Ansible Engine を利用したいということがありました。いまもそれは変わ…

CodeReady Containers(CRC)をリモート接続してシングルノードのOpenShiftとして利用する

…な利用方法については杉村さんの記事で詳細に書かれていますので、そちらを参照してください。 rheb.hatenablog.com この記事では杉村さんの記事でも利用されている「CRCのリモート接続」について掘り下げて解説いたします。 CRCのリモート接続とは CRC v.1.15からひっそりとサポートされている構成方法です。v.1.15からドキュメントに使用方法が記載されています。 code-ready.github.io 5.3. Setting up CodeReady …

CRC (Red Hat CodeReady Containers) で Ansible Tower を動かしてみた!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 東京は桜の開花宣言が出たそうです。わたしは北海道出身なもので桜と言えばゴールデンウィーク明けの感覚なのですが、実家を出て30年くらいになってもまだ慣れないものです。 Ansible Tower は OpenShift にも対応しておりまして、実際に使われているお客様も多くいらっしゃいます。サポートをするためには問題を再現するための検証環境が必要なもので、手元でも OpenShift を動かしたい…

Ansible Tower のアップグレード

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 毎月何か書くはずだったのですが2月はとても時間が過ぎるのが早く、結局28日の夜になりました。 今回は Ansible Tower のアップグレードについてお話します。 Ansible Tower のライフサイクル 最近は5月と11月にリリースが出て、1年半後にEOL(End Of Life)となる流れが続いています。いま最新版の3.8については、2年間サポートするものとなりました。3.x 系とし…

Ansible Tower のよくあるお問い合わせから(2021年1月版)

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 毎月何か書くのを目標にしているのですが、1月は残念ながら書けませんでした。きょうは2月1日ですが、1月32日ということにしてください。 今回は Ansible Tower についての問い合わせでよくいただくものについて軽く触れてみようと思います。 Engine からの移行 コマンドラインから ansible-playbook コマンドを利用して動いていたものを Ansible Tower に載せ…

2020年の Ansible

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 2020年も終わりになりますが、Ansible のこの一年について振り返ってみようと思います。 Ansible Engine 新しいリリースはありませんでした。コミュニティ版は 2020/08/13 に 2.10 がリリースされています。 github.com 2.10 のサポートは残念ながらまだ提供できないという状況にあります。 access.redhat.com Ansible Tower …

Private Automation Hub を使ってみよう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 米国時間の11月18日、Red Hat Ansible Automation Platform 1.2 がリリースされました。Ansible Tower 3.8.0 と Automation Hub 4.2.0 を同梱しています。 Red Hat Ansible Automation Platform Release Notes 今回の記事では、この Automation Hub について紹介し…

Ansible が利用する Python 実行環境

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 Ansible Engine や Ansible Tower は Python で書かれています。今回の記事では、Python の実行環境についてお話したいと思います。 Python は 2.7 と 3 で互換性がありません。この違いがよく問題となります。 RHEL に標準搭載されている Python RHEL 7 では Python 2.7.5 が標準搭載されていますが、RHEL 8 にはあり…

Ansible Tower で Windows Active Directory を認証に使ってみよう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 Ansible から Windows Active Directory を操作してみるというものを紹介したことがありました。 rheb.hatenablog.com その環境を使いまして、今回は Ansible Tower の認証をこの Active Directory を使って行う方法について紹介してみようと思います。Windows 2019 で Active Directory はあらかじめ…

Red Hat Ansible Tower のパフォーマンス改善、3.6と3.7の比較

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 昨日8月24日に Red Hat Ansible Tower Performance Improvements between 3.6 and 3.7 の記事が公開されました。Ryan Petrello, Imaanpreet Kaur, Charan Raj Musali によって書かれたものです。早速許諾を得まして、翻訳してこちらで紹介します。 www.ansible.com お客様から「ジ…

Ansible Tower と Insights を連携してみよう!

…ちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 突然ですが、Red Hat Insights というサービスはご存知ですか。cloud.redhat.com にて、SaaS として提供されています。RHEL の OS にインストールされているパッケージの状況を調べてくれて、もし脆弱性があったりするとチェックしてパッチを当てるようお勧めしてくれたりするサービスです。 www.redhat.com RHEL 8.2 を用意してみました。ホスト名は…

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。