2020年の Ansible

みなさんこんにちは。レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。

2020年も終わりになりますが、Ansible のこの一年について振り返ってみようと思います。

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Ansible Engine

新しいリリースはありませんでした。コミュニティ版は 2020/08/13 に 2.10 がリリースされています。

github.com

2.10 のサポートは残念ながらまだ提供できないという状況にあります。

access.redhat.com

Ansible Tower

3.7 (2020/05/28)

アーキテクチャを一新。パフォーマンスも大きく改善されまして、記事を一つ紹介しました。

rheb.hatenablog.com

3.8 (2020/11/18)

Ansible Automation Platform 1.2 としてのリリースとなりまして、Private Automation Hub 4.2.0 を同梱するようになりました。こちらについても記事を一つ書いています。

rheb.hatenablog.com

Tower としても大きな変更がいくつかありました。主なところはこのようなものがあります。

  • 従来のライセンスキーファイル(JSON形式)を廃止し、メールで送付されるのを待つことがなくなった
  • ダイナミックインベントリの設定方法を改善し、各インベントリプラグインでできることが全てTowerでもできるようになった
  • プロジェクトに「Remote Archive」が利用できるようになった
  • Automation Hub との連携が強化された
  • コマンドラインツールや ansible.tower コレクションから設定の import/export ができるように改良された

docs.ansible.com

個人的には

11月にはこちらのイベントに登壇する機会がありました。多くの皆さんに参加していただき、ありがとうございます。

enterprise-server.connpass.com

資料はこちらです。

おわりに

Red Hat でテクニカルサポートの仕事をするようになりまして2年少々が過ぎましたが、Ansible も幅広く使っていただけるようになりましてありがたく感じています。

来年もさらに大きな変更が予定されています。安心してお使いいただけるよう、引き続き頑張っていこうと思います。

Ansible Towerの評価ライセンスリクエストはこちらからご利用いただけますのでお試しください。

www.redhat.com

Red Hat Developer Subscription でも60日評価版をご利用いただけます。管理対象としては16ノードまで使うことができます。

developers.redhat.com

rheb.hatenablog.com

Happy Automation!

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。