Ansible Tower 3.6

皆さんこんにちは、Red Hat ソリューションアーキテクトの岡野です。

つい先日 Ansible Tower 3.6 がリリースされました!
細かい機能アップはたくさんあるのですが、ここでは注目の新機能 3つをご紹介します!!

1. Webhook に対応
実はこれ、私が密かにずーっと待っていた機能です。♪
コード管理者が中心となり、端末の状態を全て管理できる素敵な機能。♬

Ansible Tower は GitHub 等のバージョン管理システムと連携して Playbook のバージョン管理を行うことが可能ですが、今回、GitHub / GitLab でサポートされた Webhook 機能を利用すると、Git 上の Playbook の更新をトリガーにした Ansible Tower のジョブテンプレートやワークフローテンプレートの自動起動が可能となります!つまり、コード管理者の意のままに管理対象ノードを操ることが可能となるとっても素敵な機能なのです。

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2. ワークフローテンプレートの中で承認機能をサポート
Ansible Tower の便利な機能としてワークフローテンプレートがあります。システム別・機能別などの理由で分断化された Playbook をつなぎ合わせて実行するとても便利な機能なのですが、一般的にエンタープライズで利用されているワークフローと比較すると承認機能がサポートされていませんでした。ここに、ついに承認機能が追加されました!!利用方法は以下の通りです。

 ワークフローに、”Approve 処理を行うノード” を追加
 ※以下のキャプチャーで Wait で示されているノードです。

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 ワークフローテンプレートのパーミッションで、承認者を追加

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設定はこれだけです。ワークフローテンプレートを実行すると、上記 Wait 処理を定義したノードで承認待ちとなります。承認者で Ansible Tower にログインすると、以下のような承認依頼の画面が表示され、Approve / Deny を選択・実行することが出来ます。Approve が選択されるとワークフローが先に進み、Deny が選択されるとワークフローテンプレートが失敗で終了します。承認依頼は、Ansible Tower の機能を使って通知することが可能です。

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3. 通知内容のカスタマイズをサポート
上記したワークフローの承認機能でも利用される通知機能ですが、前バージョンまでは、送信される内容がジョブの成否のみにとどまっていました。詳細は、Ansible Tower にログインして確認してね、という感じです。これが Ansible Tower 3.6 では内容のカスタマイズが可能となりました!実はこれ、結構お客さんから問い合わせの多い機能で、今までは ”Tower にログインしてで確認しましょう!”と苦し紛れに申し上げていたのですが、これからは、変数で自由に内容を定義することが出来るようになります。♪

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その他の新機能については以下のリリースノートをご確認ください
https://docs.ansible.com/ansible-tower/latest/html/release-notes/relnotes.html#release-notes-for-3-6-x

いかがでしたでしょうか?とても素敵な機能アップだと思いませんか?
特にワークフローテンプレートに関しては最近 Ansible Tower のバージョンアップとともに大幅に機能アップが図られています。
是非 Ansible Tower で運用の Full Automation を実現しましょう!!

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。