Recap: OpenShift Commons Gathering Japan 2021 (vol.1)
2021年12月に大盛況のうちに閉幕した 「OpenShift Commons Gathering Japan 2021」。
このイベントレポートとして、今回から3回に渡ってキーノートの内容を振り返っていきます。
第一回目はレッドハットから見た「グローバルのコンテナ市場の実態」です。
アジア全体のビジネス開発を担当するRed Hat 岡下さんから、様々な点でグローバルの動向を語っていただきました。
さてさて。レッドハットがみるグローバル市場はどういった傾向があるのでしょうか!?
ITリーダーの85%が回答「アプリケーション戦略の鍵はKubernetes」
グローバルのITリーダーの多くは、アプリケーションのデプロイ先としてKubernetesの重要性を認知し始めています。
ただしグローバルでは、早くアプリケーションをデプロイしたい!という選択だけではなく、正しくデプロイできる安心感を求めてKubernetes環境が選ばれてきている傾向があります。
エンタープライズ向けオープンソースの現状:Red Hat レポート
OpenShiftをはじめ、Kubernetes環境はアプリケーションをオーケストレーションする機能を有しています。だからこそ、従来型のシステムマネージメントに頼るのではなく、どこまでKubernetes環境にアプリケーションの運用を任せていけるかがポイントです。アプリケーション運用の自動化に委ねている企業ほど、Kubernetesを上手く使いこなせている傾向がありますね。
顧客サービスに近い「金融業界」が一歩先へ
次にグローバルではどういった業界が一歩先を進んでいるのでしょうか!?
OpenShiftの導入事例をみると、顧客サービスに近い業界で利用されていることが多く「金融業界」が一歩先を進んでいます。
エンタープライズ向けオープンソースの現状:Red Hat レポート
また、過去の事例でいうと、ドイツ銀行やマッコーリ銀行は、アプリケーションのデプロイ運用に人手をかけずに顧客へ新しいサービスを迅速に提供し続けています。
インフラ運用が足かせにならないように、早くサービスをデプロイできる環境をKubernetesで作っていきたいですね。
このあと日本IBM様より、日本市場における金融事例とコンテナの適用成熟度モデルを紹介していただいています。
IBMのOpenShift活用戦略(日本アイ・ビー・エム 佐藤 卓由 氏) - YouTube
まとめ
グローバルにおいてコンテナ導入をリードする企業は、コンテナのデプロイメントを始めとするアプリケーションの運用をKubernetesの自動化機能に委ねています。
これを体現することによって、サービス提供のアジリティ向上や安定性の維持といったビジネス価値へとつなげているようですね。
次回は日本のコンテナビジネスのイマに迫ります!! お楽しみにっ。
オンデマンド配信中!!
OpenShift Commons Gathering Japan 2021は以下の特設サイトにて、ログイン無しで動画、資料の無償配信をおこなっています。
今回ご紹介したキーノートセッションも是非お楽しみください!!
本ブログはSolution Architect 北山よりお送りしました。