OpenShiftでアプリケーションを開発してみよう

Red Hatの小島です。

OpenShift Container Platform(以下、OpenShiftと記述)にはアプリケーションの開発支援機能が備わっており、Gitリポジトリにあるアプリケーションのソースコードをもとに、OpenShiftでのコンテナアプリケーションのビルドとデプロイ、および外部公開用のURL作成を自動化することができます。そうした機能の具体的な利用例を記載したワークショップコンテンツがありますので、本記事ではそれらのコンテンツをご紹介していきます。

サンプルアプリケーションのデプロイ

OpenShiftでは、標準提供している様々な言語/ミドルウェア/データベースなどのカタログにあるサンプルソースコードを利用して、コンソールからアプリケーションを簡単にデプロイできるようになっています。下記のコンテンツではNode.jsのサンプルアプリケーションの作成や削除方法に加えて、OpenShiftで実行するNode.jsアプリケーションの開発ガイドへのリンクもご紹介しています。

また、アプリケーションのコンソール接続テストのための、OpenShift環境のドメイン名を利用したアプリケーションURLの変更方法もご紹介しています。

rh-open.github.io

Web IDEを利用した開発

OpenShiftでは、Dev SpacesというVisual Studio CodeのようなWeb IDEを標準で利用できるようになっています。下記のコンテンツではWeb IDEのJavaに関するカタログを利用して、Javaアプリケーションの開発方法をご紹介しています。

また、開発したJavaアプリケーションのソースコードが置かれたGitHubリポジトリのURLを指定して、OpenShiftへのアプリケーションの自動ビルドとデプロイ方法も紹介しています。この例では、以下のファイルが置かれたGitHubリポジトリを指定します。

  • Javaアプリケーションのソースコード
  • pom.xml

GitHubリポジトリに置かれたこれらのファイルにはOpenShift特有のものは含まれておらず、OpenShiftの標準機能によってJavaアプリケーションの自動ビルドとデプロイが実行されます。

rh-open.github.io

Amazon Bedrockアプリケーションの実行

サンプルのPythonアプリケーションによる、Amazon BedrockというAWSの生成AIサービスの利用方法をご紹介しています。Dockerfileに記載された手順に従ってPythonアプリケーションの自動ビルドとデプロイをOpenShiftで実行するために、以下のファイルが置かれたGitHubリポジトリを利用しています。

  • app.py (Pythonアプリケーションのメインファイル)
  • requirements.txt
  • Dockerfile

rh-open.github.io

まとめ

ここまでご紹介してきたコンテンツは、アプリケーションの自動ビルドとデプロイの実行を体感していただくと共に、「自動ビルドとデプロイの実行時に、ソースコードとして最低限必要なものは何か」を理解していただくためのコンテンツともなっています。これらのコンテンツを、OpenShiftでのアプリケーション開発の基礎を学習する際の参考にしてください。

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。