JBoss EAP 7.X のELSフェーズへの移行のお知らせとEAP 8へのアップグレードのお願い

こんにちは。OpenShift SSAの瀬戸です。

現在JBoss EAP 7.Xをご利用の皆様に、サポートフェーズの変更に関わる重要なお知らせです。 2025年6月をもって、JBoss EAP 7.Xはサポートの「メンテナンスフェーズ」を終了し、「ELS-1(Extended Life Cycle Support-1)」という新しいフェーズに移行しました。 「このまま使い続けられるの?」「何をすればいいの?」といった疑問にお答えし、皆様が安心してJBoss EAPを使い続けるための選択肢をご紹介します。

今回の記事の詳細については: access.redhat.com

使い続けられるの?

使い続けられます。ただし、ELSのサブスクリプションを追加購入しない限りはサポートをうけられなくなります。その中にはセキュリティパッチの提供が含まれており、新たな脆弱性が発見されても、修正されなくなります。

ELS(延長ライフサイクルサポート)で何が変わるのか?

ELSはExtended Life Cycle Supportの略です。 次のバージョンのJBoss EAPへの移行期間として提供されています。 また、サポート対象はJBoss EAP 7.4に限定され、EAP 7.0~7.3についてはサポートを受けられなくなります。 なお、ELSにはELS-1とELS-2の二段階があります。

現在は、ELS-1です。

ELS-1では提供されるセキュリティパッチが限定されます。ELSにおいては影響度が「重大」および「重要」の一部のセキュリティー修正と、優先度が「緊急」の一部 (判断は Red Hat による) のバグ修正のためのソフトウェアメンテナンスに限定されます。 ELS-2ではセキュリティパッチの提供もされなくなります。

ELS-1、ELS-2でもテクニカルサポート、ナレッジベースの利用等は引き続き行うことができます。

ただし、これらのサポートを受けるためにはELSアドオンの購入が必要になります。

セキュリティの観点から、できるだけ早くJBoss EAP 8への移行をご検討いただき、移行期間中のリスクを低減するためにELSのご利用を強くお勧めします。

推奨される次のステップ:JBoss EAP 8への移行

JBoss EAP 8.XはJakarta EE 10に準拠したJavaアプリケーションサーバーです。JBoss EAP 7.XはJava EE 8/Jakarta EE 8に準拠しています。JBoss EAP 7.Xではすでに新規の機能開発は凍結されており、現在はJBoss EAP 8に対して新機能の追加やセキュリティパッチの提供等が提供されています。 今までJavaアプリケーションサーバーは互換性が高く、ほとんどのシステムではアプリケーションの修正なしでもアップデートができていました。しかし、今回は大きく変更され、それなりのマイグレーションコストが必要になります。詳細については次の記事を参照してください。

rheb.hatenablog.com

また、このツールは他のサーバー(例:weblogic)からの移行にも対応しています。Jakarta EEへの移行ついでにJBoss EAPに移行したいという場合にも使用する事ができます。

この移行を機会としてJBoss EAP製品の運用自動化をしませんか?

JBoss EAPのバージョンアップを行うついでに運用自動化について検討してみてはいかがでしょうか?JBoss EAPではDomainモードがあり、複数のサーバーのメンテナンスを自動で行うことができますが、JBoss EAP上の操作に限定されてしまいます。本番システムはJBoss EAPだけで構成されているわけではなく、基盤となるOSや、他の多くのソフトウェアで構成されています。OpenShiftをお使いいただけると、OpenShiftは自動化前提の基盤であるため、基板からすべて自動化することができます。OpenShiftは大きすぎてちょっと・・・・という場合はAnsibleをお使いいただくことでOSレイヤーからの自動化が可能になります。OSのパッチあてやJBossから上のミドルウェアのパッチあてなど、すべてを同時に行うことができるようになりますので、運用負荷が軽減できるようになるでしょう。

Jakarta EEへの移行のついでにJBoss EAPへの基盤の統一

Java EEからJakarta EEに対する移行はそれなりの工数がかかります。どうせ工数がかかるならもうなぜJavaアプリケーションサーバーを使うのかに検討を戻して少し手間をかけてみてはいかがでしょうか。

なぜJavaアプリケーションサーバーを使用するのでしょうか?ベンダーロックインが怖いからと答える人が一定数いるかと思います。Java EE/Jakarta EEはオープンな仕様で、多くのベンダーがこれらの仕様に則ってアプリケーションサーバーを開発しています。 そのため、アプリケーションサーバー間の互換性が高く、ベンダーロックインされにくい事が特徴です。

しかしながら、実装差異があり、実際には移行が難しくなる場合もあります。 JBoss EAPは多くのシステムインテグレーターにて構築実績があります。 一覧にはないですが、親会社のIBMもJBoss EAPの構築ができます。

そのため、JBoss EAPで構築してもらうことで、システムインテグレーターのベンダーロックインを避けながら、移行が難しいという問題も解決することができます。 Red Hat自体が、という場合はRed Hatの製品はすべてOSSなので、OSSの互換品に移行する事が可能です。

そのため、ユーザーはJBoss EAPに統一していただくことで、ベンダーロックインを気にすることなく、システム構築を行うことができるようになります。

また、その場合、システム規模を合計するとそれなりになると思いますが、ベアメタル上でOpenShiftと同時にご購入していただくことで大幅にディスカウントできるプランを準備しています。以前はすべてコンテナ化しなければいけないという制約があり、クラスタリング機能を単体で持っているJBoss EAPと組み合わせるメリットは使い始める敷居に比べて微妙なラインだったのですが、最近はOpenShift Virtualizationもあり、使い始めるための敷居は大幅に下がっています。制約はありますが、 詳細については最寄りの営業担当までご連絡ください。

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。