レッドハットのソリューションアーキテクト、金森です。
数回に渡り、今年5月にボストンで開かれたRed Hat Summit 2019で事例講演がされたMicrosoft社のAnsibleTowerの事例セッションについて翻訳したものをポストします。
はじめに
このブログポストは本セッションのスピーカーで、Microsoft社のSoftware Engineering ManagerであるBart Dworak氏の快諾を得てポストするに至りました。
本セッションで語られる、Bart氏の惜しみのない改善への努力とその過程や結果の共有、そしてAnsibleコミュニティへのコントリビューションに対し、深い感謝の意を一人のAnsibleユーザとしてここに表します。
本セッションでは、Microsoft社の社内ネットワークの管理について、自動化という考え方を取り入れながら、その考え方をどう定着させていくのか?そして定着をさせるためには何が必要だったのか?それらの中で何を学んだのか?が多く語られました。
DXという言葉がbuzzword化して久しいですが、Microsoft社におかれてもこのBuzzwordに単純には乗ることのできない昔ながらのネットワーク機器の管理の考え方(根付いてしまった文化)を変えることは容易ではなかったとのことです。
Bart氏の経験は、きっと日本のAnsibleユーザやCommunityへも良いInsightsを与えると思いこの翻訳を手がけました。
また、MicrosoftとRed Hatが協力しあいMicrosoftの文化を変えた、という何年か前にはあり得なかった内容がRed Hat Summitというオープンソースのお祭りで語られることも非常に趣深いものがありました。
最後に、来月アトランタで開催されるAnsible Festではこのセッションの内容をUpdateし、Bart氏が再度登壇するとのことです!
参加される方はぜひUpdateを聞きに行くととてもアツいセッションを聞けるかもしれません・・・!
特にNetworkに携わるエンジニアで自動化に悩んでいる方は必聴です。
[登壇直前のBart氏]
さて、前置きが長くなりました。
セッションサマリー
セッション名
Analog transformation: Scaling network automation culture with Ansible Tower at Microsoft
(翻訳)アナログからの転換: マイクロソフトにおいて、ネットワーク自動化の文化をAnsible Towerを用いて拡大させた話
登壇者について
Speaker: Bart Dworak, Software Engineering Manager, Microsoft
Bart氏は、Microsoftのソフトウェアエンジニアリングマネージャで、Microsoftにおいてクリティカルな内部ネットワークの運営方法を変革するためのチームを率いています。
彼のチームはMicrosoftのエンジニアがより生産的に、そしてより多くの成果を達成することを可能にするツールとプラットフォームの提供にフォーカスしています。
彼の重点分野は、ネットワークチームの文化的変革、次世代ネットワーク自動化技術に向けての考え方の転換、および大規模環境での自動化です。
Abstract
進化する世界においてネットワークを自動化するということは重要な要素ですが、これはツールだけにとどまる話ではありません。
セッションでは、MicrosoftがRed Hat Asnisible Towerを用いて、いかにネットワーク自動化を推進し、これまでの設計、構築、デプロイのやり方、文化を今日および将来に向け変革をしたかを紹介します。
その他セッション情報について
場所: Red Hat Summit@Boston アメリカ
開催日時: 5/8 4:30 p.m.-5:15 p.m.
セッション資料、Red Hat Summitについて
資料や上記のアブストはRed Hat Summit 2019のサイトからダウンロード・確認することができます。
では、次のポストからセッションの内容に入っていきましょう。