※本記事は OpenShift Virtualization アドベントカレンダーの 13日目の記事です。 qiita.com
目次
- はじめに
- 【積極採用中!】Red Hat 採用に関するお知らせ
- この記事のゴール
- Q. Red Hat OpenShift環境では、ストレージはどのように使われるのか?
- Q. Red Hat OpenShift Virtualizationに対応しているストレージはどのように調べれば良いのか??
- Q. どういうこと?
- Q. CSIドライバーのバージョン管理のコツは?
- 補足 ちょっと上級者向けの情報
- あとがき
はじめに
皆さんこんにちわ、Red Hat Global Learning ServicesでLearning Solution Architectを担当している坂井 大和(@lab8010)です。
主にX.com上でRed Hat製品やサービスについて配信をしているので、もしよければフォローくださると幸いです。
この記事では、『Red Hat OpenShift Virtualizationで使えるストレージ製品ってどう調べるの?』という疑問に対して解説します。
なお、本記事で想定するストレージ=基本的に物理ストレージ製品を想定します。
【積極採用中!】Red Hat 採用に関するお知らせ
Red Hatでは事業拡大に伴い人材を募集しています。
本記事でご紹介している『OpenShift Virtualization』に関するコンサルタントを募集しています。もし少しでも興味がある方は、ご応募または本記事を執筆している私坂井までお気軽にDMをください。(X / Linkedin)
この記事のゴール
この記事を読み終わった頃には、読者様が次のことが出来る状態になって頂きたいと考えています。
- Red Hat OpenShift Virtualizationで使用可能なストレージの調べ方
それでは、早速本編に入っていきましょう。
Q. Red Hat OpenShift環境では、ストレージはどのように使われるのか?
A. 次の記事に詳細を記述していますので、ご一読いただけると幸いです。
本記事の内容は、以下の記事内容をご理解いただいた上で読めるようにしています。
Q. Red Hat OpenShift Virtualizationに対応しているストレージはどのように調べれば良いのか??
A. 次の主要なストレージメーカーは、Red Hat OpenShiftのようなKubernetesベースの環境においてストレージ製品と連携するためのCSIドライバーを提供しています。
特にRed Hat製品と互換性があるCSIドライバーはRed Hat Ecosystem Catalogに掲載されます。
以下のリンクは、『OpenShift Virtualizationで使用できる』『Storage関連』の製品でフィルターをしています。
もし、Ecosystem Catalogのトップページから自身でフィルターをかけたい場合は、次の箇所のフィルターを使用してください。
始めにタイプはSoftwareを選択します。

次にカテゴリはStorageを選択します。

最後に、Infrastructure featuresはOpenShift Virtualizationを選択します。
なお、以下の選択肢からもわかる通り、仮想マシン環境を込みとするかどうかで使用可能なストレージ製品は微妙に異なります!

これにより残った検索結果に表示されているものが、OpenShift Virtualizationで使用可能なCSIドライバー達です。ここを見るだけで、少なくともどこのメーカーがOpenShift Virtualizationに対応したストレージを出しているかはわかります。

ここで一つ注意点ですが、『ここに表示されたストレージベンダーのあらゆるストレージがOpenShift Virtualizationで使えるわけではない』ということです。
Q. どういうこと?
A. 上記の検索結果は『OpenShift Virtualizationで使用可能なストレージを含むCSIドライバー』が表示されますが、『そのCSIドライバーに対応するあらゆるストレージ製品』がOpenShiftVirtualizationに対応しているかどうかは別の話です。(この点については最後に図解を用意していますのでそちらで最後にまとめます。)
実際の例を用いて解説します。
例えばDell TechnologiesのCSIドライバーである『Dell Container Storage Modules(略称CSM)』について調べてみます。
以下のページ内のSupported Platformにアクセスします。

移動後のページは、Dell TechnologiesがメンテナンスしているGitHubページが表示されます。以下のページでは、このCSIドライバーとRed Hat OpenShiftのバージョン互換性情報が掲載されています。
このページの情報では、Dell TechnologiesのCSM 1.15.1ではRed Hat OpenShift 4.19までが互換性があることがわかります。
そして、画面右上にはOpenShift Virtualizationの記載があります。

上図内のOpenShift Virtualizationの項をクリック後、次の情報が表示されました。
以下によれば一部のストレージ(PowerScaleとUnity XT)はOpenShift Virtualizationとの互換性がないようです。

PowerStore/PowerFlex/PowerMaxが
OpenShift Virtualizationと互換性があります
つまり、ここまでの内容を図解してみるとこうなります。

今後は製品のアップデートによりこの情報は変化する可能性もあります。
常に公式情報を確認するようにしましょう。
ちなみにで言うと、Dell Technologiesが提供するストレージ製品の中にPowerVault ME5というシリーズがあるのですが、それについてはそもそもDell CSMでそもそも制御対象とはされておらず、またRed HatのKBにおいても、このストレージ製品がOpenShift Virtualizationに対応しているかどうかはベンダーに尋ねるようにという記載がなされています。
さらに余談で言えば、Dell PowerVault ME5はSeagate社の筐体を使用したOEM製品であるため、CSIドライバーはSeagate社のものを使用するという案内があります。
上記の『(Dell PowerScaleとUnityXTが)OpenShift Virtualizationに非対応』という情報を見ると、『(仮想マシンではなく)コンテナのためのOpenShift環境ではサポートされるのか?』という疑問も生まれますが、ストレージ提供元であるDell Technologiesのいくつかの資料を読むとコンテナのためのOpenShift環境での利用はできそうです。

https://dell.github.io/csm-docs/docs/getting-started/installation/openshift/

ここで強調したいポイントは、『Red Hat OpenShiftに対する動作サポートは、ストレージ提供者側が決定する』ということです。
KubernetesやOpenShiftはCSIという仕組みは提供するが、CSIドライバーから物理ストレージまではストレージ提供者側の範疇という責任分解的な考え方が生まれます。
よって、セットアップやトラブルシュートなどが必要な場面ではこれらのレイヤーごとに問い合わせ先が変化するため、運用者は双方の知識を有していることが望ましいといえます。
Q. CSIドライバーのバージョン管理のコツは?
A. Red Hat OpenShiftとCSIドライバーと対象ストレージ製品の3種はセットで要確認である。
以下のリンク内にある情報(CSM v 1.15.1の場合、2025年12月上旬時点)では以下の互換性となっている。
Support Matrix | Dell Technologies

もし、Red Hat OpenShiftを4.20にアップデートしたくとも、Dell CSMが1.15.1では(少なくとも本投稿時点)以下のように非対応であるため、Dell CSM側の対応を待つ必要があります。

常に最新の公式サイトを確認するようお願い致します。
結論としては、アップデートを計画する場合は相互関与する要素を意識しつつ、計画的にアップデートの順番やアップデート先を検討する必要があるという点を押さえておきましょう。
補足 ちょっと上級者向けの情報
ストレージメーカーによっては、ストレージのマウント先となるサーバーやサーバーが持つストレージアダプター(FC HBAやiSCSI通信用のNICなど)に対しても厳格に製品型番やファームウェアやデバイスドライバーレベルに至るまで互換性があるバージョンを定義しているケースがあります。
この領域にまで至ってくると、Red Hat側ではなくサーバーやストレージメーカー側での情報提供になってきますので、そうした情報があるかどうかも調べてみると良いかもしれません。
あとがき
今回の記事は、Red Hat OpenShift Virtualizationに対応しているストレージについて調べるというものでしたが、Red Hatの情報とストレージメーカーの情報を同程度参照する必要があるということを解説させていただきました。
私の経験値上Dell Technologiesの機材をベースに紹介致しましたが、皆様におかれましてもご自身が運用管理されているメーカーのサイトを是非確認をすることをお勧めいたします。必要に応じてメーカーへのお問い合わせもしてみましょう。
以上の内容をもち、本記事の締めとしたいと思います。
この記事の内容が、少しでもRed Hat OpenShift Virtualizationを活用した組織づくりのお役に立てば幸いです。