Red Hatでソリューションアーキテクトをしている田中司恩(@tnk4on)です。 今回は無料で入手可能な電子書籍「Red Hat's Universal Base Image ebook」を紹介します。
Red Hat's Universal Base Image ebook
Red Hat Universal Base Images(以下、UBI)は、Red Hatが提供、メンテナンスをしている自由に使用可能で再配布可能(一部条件有り)なコンテナイメージです。 このUBIに関して詳細に解説した電子書籍が無料で公開されていて、下記から入手可能です。
サブタイトルも「Red Hatの自由に再配布可能なコンテナベースイメージについて知っておくべきすべてのこと」とあり、UBIに関する内容が網羅されています。 UBI以外の内容も多くあり、パート2では標準化された運用環境(SOE)とコンテナを比較したアーキテクチャーの解説や、パート5ではオープンなコンテナツールとしてPodman、Buildah、SkopeoなどのRed Hatのcontainer-toolsの紹介もあります。
残念ながら現在は英語版のみとなりますが、気になるセクションからピックアップして読んでいくのでも十分読み応えがあります。UBIを使う/使わない問わず非常に勉強になるのでオススメです。 どんな内容が書いてあるのか把握しやすいように目次を翻訳したものを下記に載せておきます。 読書の参考にご利用ください。
(目次翻訳)Red Hat's Universal Base Image ebook
- タイトル:Red Hat's Universal Base Image ebook
- サブタイトル:Red Hatの自由に再配布可能なコンテナベースイメージについて知っておくべきすべてのこと
序文
パート1
1 Red Hat Universal Base Images の紹介
- 1.1 はじめに
- この本を読むことで得られること
- 1.2 Red Hat Universal Base Imagesのモチベーション
- コンテナベースイメージとは?
- コンテナベースイメージに何が含まれているかは重要ですか?
- Red Hat Enterprise Linuxを使用するためのサブスクリプション要件
- 1.3 Red Hat Universal Base Imagesの紹介
- UBIの中には何がありますか?
- UBIに対応した追加RPM
- 1.4 UBI の今後の強化点
パート2
2 ベースイメージのソースを選択することが戦略的な決定である理由
- 2.1 標準化された運用環境(SOE)とコンテナ
- 2.2 コンテナのベースイメージを標準化しない場合の影響
- バージョンの爆発:何種類のバージョンを実行しているのか?
- 2.3 コンテナイメージ内のソフトウェアスタックを維持する責任
- 2.4 ベースイメージのソースを選択する際の検討事項
- 2.5 SOEとしてのUBIのメリット
パート3
3 UBIのサポートとライセンス
- 3.1 UBIのライフサイクルとアップデート
- UBI 8
- UBI 7
- 3.2 UBIのコンテナイメージとRPMのアップデートポリシー
- 3.3 コンテナの互換性とサポータビリティの限界
- 異なるRed Hatバージョン間の互換性
- 3.4 UBIサポート情報
- コンテナイメージとコンテナホストOSのバージョンが混在する場合のRed Hatのサポート
- コンテナ互換性マトリクスに基づく推奨事項
- Red Hat のサポート文書
- 3.5 UBIのライセンスと再配布
パート4
4 Red Hatとの連携
- 4.1 Red Hatのサポートを受ける
- 4.2 Red Hat リソースへのアクセスのための無償サブスクリプションの取得
- 4.3 UBI の機能強化を依頼する
- 4.4 Red Hatエコシステムカタログ
- Red Hat公開UBIイメージのRed Hatエコシステムカタログ
- Red Hat認定パートナー製品のRed Hatエコシステムカタログ
- 4.5 コンテナヘルスインデックス
- 4.6 Red Hat Vulnerability Scanner 認証
- 4.7 Red Hatとのパートナーシップ
- Red Hatとの構築
- 認証されたアプリケーションの Red Hat Ecosystem Catalogへの掲載
- 認証されたアプリケーションの Red Hat Marketplaceへの掲載
- 4.8 Red Hat コンテナ認証
パート5
5 Red Hatとオープンコンテナツール
- 5.1 UBIはOCIに準拠したコンテナツール(Dockerを含む)で動作します。
- 5.2 Red HatシステムでのDocker
- Docker Inc.のDocker-ceまたはDocker-eeはRed Hat Enterprise Linuxにインストール可能
- PodmanとBuildahを使ったdocker CLIコマンドの使用
- 5.3 オープンコンテナツールのモチベーション
- 5.4. Red Hatのオープンコンテナツールの概要
- Podman: コンテナやポッドを管理するためのツール
- Buildah: コンテナイメージを構築するためのツール
- Skopeo: コンテナレジストリとイメージを扱うツール
- Udica: コンテナ用のSELinuxポリシーを生成するツール
- CRIU: ユーザ空間でのコンテナのチェックポイントとリストア
- CRI-O: Kubernetes用の軽量コンテナランタイム
- 5.5 オープンコンテナツールの使用開始
- Red Hat Enterprise Linux 8 のコンテナツール
- Red Hat Enterprise Linux 7 のコンテナツール
- その他の Linux ディストリビューション
- コンテナツールのチュートリアル
パート6
6 UBIとの連携
- 6.1 UBIコンテナイメージの入手先
- Red Hatのコンテナレジストリ
- Red Hatの認証されたコンテナレジストリでの作業
- 6.2 UBIによるガイド付きオンラインチュートリアル
- 6.3 Windows、macOS、LinuxでのUBIとDockerの併用
- 6.4 Podmanを使ったRed Hat Enterprise LinuxおよびシステムでのUBIの利用
- 6.5 UBIのベースイメージの選択
- UBI Minimalイメージ
- マルチサービスUBIイメージ
- 6.6 UBIイメージへのソフトウェアの追加
- UBI と Red Hat Enterprise Linux リポジトリ
- UBI 8 へのパッケージの追加
- UBI 7 へのパッケージの追加
詳細情報
(目次翻訳、ここまで)