あなたがAnsibleFest2020に行く理由&今から準備できること #ansiblejp

こんにちは!レッドハットでマーケティングに所属する中村(@fideleruuth)です。この記事は、Ansible 3 Advent Calendar 2019の15日目の記事です。そしてこの記事は完全に箸休め記事です。

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AnsibleFestとは

AnsibleFestは、年に1度の”Ansible”のみに限定したカンファレンスで、 2016年から開催されている(Wikipedia情報)ようです。実際にはもう少し前からコミュニティ主導で開催しているようで、最初の会はニューヨークで、数十人規模からはじまったものらしいです。

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AnsibleFest2019概要

内容としては、初心者から上級者、利用者だけでなく、ソフトウェアへの貢献者まで参加者層が幅広いです。ユーザー企業による事例セッションや、テクニカルディープダイブなど3日ほどで非常に多くの情報に触れる事のできるカンファレンスです。

2019年のAnsibleFestは9月24日〜26日の3日間、1,500名の登録、日本からの参加者19名という形で実施されました。日本から行く方も徐々に増えてきています。

AnsibleFestに関する報告は11月25日のAnsible Night Tokyoでカバーさせていただきました。資料が掲載されているので、以下をご参考いただくと日本からの参加者の皆様の気づきなどを知ることができます。また、セッション動画(もちろん英語)が公開されていますので、こちらもご興味あればご確認ください。

Ansible Night in Tokyo 2019.11 - 資料一覧 - connpass

AnsibleFest2019セッションの動画

AnsibleFestに参加する理由

さて、AnsibleFestは上述したとおり、Ansibleに特化した海外カンファレンスなわけなのですが、皆さんがAnsibleFestに参加する理由をまずご紹介いたします。

1.Ansibleに関する最新情報と事例を聞くことができる

Ansibleに関する情報は日本国内でも豊富に入手することができると思いますが、AnsibleFestは海外の動向、最新の技術についてキャッチアップするにはもってこいの場です。 技術情報に関しては特に、Moleculeのようなテストツールに関しては2018年のAnsibleFestで情報が公開され、2019年も道半ばではあるが情報展開がされたようです(僕はセッションにでていない)。 また、事例情報に関しても豊富にあります。基調講演だけでもある程度キャッチアップできると思いますが、毎年海外の先進的企業(超大企業でレガシーと思われがちな企業も含め)がどのように自動化に取り組んでいるのかを知ることができます。これがAnsibleをチームに広げようとしている方々の刺激となり、模範となるケースもちらほら見受けられます。

2.海外ユーザーとの交流やプロフェッショナルへの質問ができる

これはなかなか難しいところがありますが、今から準備すればきっと大丈夫です(笑)!会期中、毎晩カジュアルなパーティが開催されます。ボッチ対策がほとんどないのですが、この場で当日聞いたセッションの講演者に声をかけお話することが可能です。結構勇気がいりますが、今回日本から参加された方でチャレンジしている方もいらっしゃいました。

また、展示会場では、Ask the Expertコーナーが設けられていたりしますので、海外のプロフェッショナル(例えば、geerlingguy (Jeff Geerling) · GitHubなど)へ質問することが可能です。これも勇気がいりますが、僕も誰が誰だかわからず今回の参加者の方と一緒に、「Moleculeについて質問したいんだけどー」と突撃してみたところ、「あいつがいいよー」と紹介してもらい、上記のJeff Geerlingさんに質問することができました。

このように、カンファレンスならではの(勇気は要りつつも)情報入手するチャンスが沢山転がっています。また、セッションの混雑具合をみて「これはグローバルでもホットトピックなんだな」といったように体でAnsibleの熱なんかを感じることができます。

だんだん行きたくなってきましたか・・・?(笑)

今から準備できること

さてさて、だんだん行きたくなってきたところで、、、。2020年のAnsibleFestは10月13日〜15日です。

1.予定を入れる

そろそろ来年の計画を立て始めたころではないでしょうか?もしくは立てようかな〜と思っているくらいという方もいらっしゃると思います。まずは、皆さんがお使いの手帳やカレンダーに予定を入れましょう!

Google カレンダーへ登録

2.最新情報を入手するために登録

毎年Super Early Birdや、Early Birdのように早割が提供されます。この早割で2−3万円くらい安くなりますので、活用しない手はありません。登録がオープンした通知を受けるには以下のサイトから、メールアドレスを登録してもらうと、最新情報が送られてきます。

AnsibleFest公式サイト

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3.上司にささやく&予算感

来年度の計画が既に始まっていることと思いますが、皆さんの技術習得プランとあわせて海外の最新動向を聞いてくるというミッションを自分自身に課してみてください。

http://redhat.lookbookhq.com/fest2019/ansiblefest-atlanta

また、忘年会シーズンということもありチーム忘年会などもあることでしょう。飲みの席だとOKが出やすいというケースもあると思います(実際に僕は飲みの席で軽く「行きたいんだよね〜」と言ったら「別にいいんじゃない*1」と言われた)。以下のような文章をご参考に囁いてみてください。

来年度自動化推進するにあたって折返し地点で自分たちの自動化レベルを確認する上でも9月にAnsibleFestに参加したいです


海外のエンジニアとのディスカッションを通して、日本では得られない情報や、自分自身のレベルアップに繋げたいと思っています

また、この会話の際に「で、いくらぐらいかかるの?」という質問があると思います。この場合は以下の情報を参考にしていただければと思います。合計でだいたい40〜50万円くらいかかるとお伝えすると良いでしょう。

  • 参加費:8万円(Super Early Bird)
  • 渡航費:20万円くらい
  • 宿泊費:8万円くらい(2万円×4泊) ※主催者が準備した公式?のホテルは2−3万円/泊します。自分で手配しても、アメリカのホテルは高いので、2万円/泊を想定したほうがいいです。

4.先人がどんな準備をしていたかをサーチしてみる

KubeConやOpen Infrastructure Summit(旧Open Stack Summit)などのテックカンファレンスに参加している方は多くいらっしゃいます。「KubeCon 参加 レポート」などで検索するとブログ記事が出てくるのでその内容において海外カンファレンスに参加してみてどうだったのかを調べてみるのも良いでしょう。

また、AnsibleFestに関しては11月25日にAnsibleFest報告会を実施していたので、そちらの情報を参考にしてみてください。

2019年8月にOisixさんが開催していた勉強会では、海外カンファレンスってどんな感じ?というテーマで勉強会も実施されていたので、こちらの資料なども参考にしてみると良いかもしれまんせん。 https://oi-study.connpass.com/event/141316/presentation/

と、様々な情報入手先があるみたいですが、さらに、AnsibleのSlackコミュニティではAnsibleFestというチャンネルがあるので、そちらで発言してみると参加された方からコメントが貰えるかもしれません。

5.技術トピック&英語

まだAnsibleFest 2020までまだ9ヶ月以上あります。今年のAnsibleFestのセッション内容をみつつ、自分自身の興味領域について明確にするとともに、「こんな話をしてきたいな」「XXXに関する不明瞭なところを明確にするにはどうすればいいのだろう」などのように海外カンファレンス参加することでの目標設定を領域だけでも決めておくと良いかと思います。(上司への説得の際にも重要)

そして最後の難関英語ですが、今から少しずつ勉強していきましょう。Youtubeで技術系動画を字幕付きで見て真似してみるとかはいいかもしれませんし、英会話学校に通ってみるのも良いかもしれません。また、難関と言いましたが、技術系英語は拙くても伝わるケースも多数ありますので、ヒアリング能力を中心にスキルアップしておき、質問は事前準備、ヒアリング頑張る!の戦術で挑むと良いと思います。

さいごに

AnsibleFestは比較的小さめのイベントかつワントピックなので、Ansibleを使う多くの人が参加するには規模感のちょうどいいカンファレンスです。海外カンファレンス初心者の方でも居心地良く楽しめると思います。

また、2020年のAnsibleFestは30名くらいの日本人が参加すれば良いな!と思っていますので、ぜひ来年度の目標に「AnsibleFestに参加する!」を入れていただければ幸いです。

一緒にAnsible飯 in San Diegoをやりましょう!

*1:「別にいいんじゃない」はちゃんと理由つけて承認申請後でしてね、という意味ですが。

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。