Red Hat Enterprise Linux 8でのClang / LLVM、Go、Rustのサポートライフサイクル

この記事はRed Hat DeveloperSupport lifecycle for Clang/LLVM, Go, and Rust in Red Hat Enterprise Linux 8 を、許可をうけて翻訳したものです。

:::Tom Stellard 2019年11月7日:::

 

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.1.0に は、 コンパイラツールチェーンの新しいバージョンを開発者に提供するアプリケーションストリーム、llvm-toolset、 go-toolset、rust-toolsetが含まれています。これらのアップストリームプロジェクトは、LLVMとGoの場合は6か月ごと、Rustの場合は6週間ごと(!)の新機能リリースで非常に迅速に変化しています。これらのツールチェーンを取り巻くコミュニティーでは、ユーザーが常に最新のリリースを最新の状態に保つことを奨励しています。この状況をふまえて、私たちは可能なかぎり早くRed Hat Enterprise Linuxに新しいバージョンを導入しようとしています。

サポートの観点では、私たちはこれらのアプリケーションストリームを RHEL 8 のライフサイクル中維持します。定期的に新しいアップストリームリリースに更新することにより、ストリーム内に新機能とバグ修正を提供します。 llvm-toolsetとgo-toolsetの場合、ストリームの更新は6か月ごとに期待でき、rust-toolsetの場合は3か月ごとの更新が期待できます。

GoおよびRust言語は進化し続け、コンパイラーの更新ごとに新しい機能を追加しています。そのため、多くのユーザーがコンパイラーの最新バージョンを入手したがっています。同時に、これらのコンパイラは古いコードとの互換性を維持するように設計されています。したがって、RHEL 8アプリケーションストリーム内でGoとRustの新しいバージョンに進んでも、コンパイル可能にするためにコードベースを修正する必要はありません。 GoまたはRustアプリケーションストリームを使用して有効なコードをコンパイルしたら、RHEL 8の全期間にわたってそのストリームを使用してコンパイルできると想定できます。

最新かつ最高の新しいコンパイラテクノロジーを継続的に提供できることを嬉しく思います。 LLVM、Go、Rustを使用して何ができるかについては、Red Hat Developerブログをお楽しみに。

 

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。