Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions ー概要ー

Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutionsの概要

こんにちわ。

レッドハット ソリューションアーキテクトの石倉です。

レッドハットが提供しているソリューションが、SAP社アプリケーション向けにどのように有効活用できるかを紹介しています。

今回はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のSAP S/4HANA向け有効活用方法をシリーズでご紹介出来ればと考えています。

ERPシステムのシステム管理、あるいはシステム導入を担当されている方にとって、SAP社ERPソフトウェア(SAP ERP Central Component(ECC))の次期バージョン(SAP S/4HANA)へのバージョンアップのトピックスは日々注意深く、状況を確認されているかと思います。

また、様々な外部要因がある中で、2027年に向けたSAP社ERPソフトウェア(SAP ECC)のサポート終了に向けた準備を既に開始されているお客様も多いかと思われます。

SAP HANAでは、OS Platformのサポート対象が限定されている状況で、バージョンアップを検討されている皆様において、多少でも参考になる情報をお伝え出来れば幸いです。

さて、昨年2019年5月にエンタープライズLinuxとしては圧倒的なシェアをほこる、RHELが5年ぶりにメジャーバージョンアップし、新バージョンとなるバージョン8がリリースされてから、早くも1年が経過しました。

RHELでは、SAP S/4HANAに最適なディストリビューションを提供しており、バージョン8.xでも、1999年にLinux OSとしてSAPアプリケーションにサポートされて以降、同様の流れで対応をしています。

このディストリビューションは、Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions(RHEL for SAP)と呼ばれており、以下の機能を有しています。

本シリーズでは、RHEL for SAPの特徴的な機能や情報を個別にお伝えしていきたいと思います。

なお、RHEL8(Red Hat Enterprise Linux 8)そのものの機能紹介に関しては、以下をご一読頂くのが良いかと思います。

rheb.hatenablog.com

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。