Red Hatのもえわきです。Red Hat Tech Night 2023運営チームからの熱烈な説得もとい依頼を受け、前回に続き、先週10/11に行われたRed Hat Tech Nightのハイライトをお伝えします。
Red Hat Tech Nightとは
Red Hat Forum 2018(その後昨年からRed Hat Summit: Connectと名前を変えております)に合わせて、レッドハット日本法人のエンジニアの発案から、オープンソースの技術をより多くの人に広める活動としてはじまったこの勉強会、今回でなんと5回目の開催となりました。
2018年の開催に至った背景や経緯は、以下のブログ記事をご確認ください。
コロナ禍でのオンライン開催を経て、とうとうオンサイトでの開催となった昨年のRed Hat Summit: Connectですが、開催を終え撤収、反省会と続くなか、多くの社員から聞こえてきた「Tech Nightないの?」「Tech Nightないと寂しいね」という声が印象的でした。そして今年2年目となったRed Hat Summit: Connectで、とうとう復活!発表された時はあの熱気を思い出して一気に期待が高まりました。
目次
Red Hat Tech Night 2023レポート
Tech Nightと聞いて最初に頭に浮かぶのが「聴講者を置いてきぼりにする新感覚ミートアップ」「Red Hatの珍獣を眺める会」ですが、まずは合計100歳となる癖のある司会者の登場です。
ハイライト1: 今年もやってきた「ライトニングトーク」
今回のTech Night、一番の課題になったのは「時間」。運営チームが当初聞いていた時間がさらに短くなり、30分でプログラムを終わらせる必要が出てきました。
そんな厳しい条件のもと、多くの立候補者の中から選ばれたのは、以下の2つ。
タイトル: 5分で分かる! Podmanの日本語最新情報
内容: 2023/9/16に発売された『Podmanイン・アクション』の紹介から、Podmanの参考文献やWebサイト、今後開催されるPodmanハンズオン、ウェビナーの紹介をします。
発表者: 田中司恩 a.k.a. podmanjp
タイトル: Ansible Automation Platform 実行環境(Execution Environment)をおさらい
内容: Ansible Automation Platformの実行環境の変遷とPodmanコンテナを利用した最新のジョブ実行の仕組みについて解説します。
発表者: 八木澤健人 a.k.a. ひよこ大佐
今回、私が一番注目していたのがPodman。実はワタクシ、書籍『Podmanイン・アクション』の翻訳プロジェクトに参加したので、翻訳本が大スクリーンに映されることを楽しみにしてたのですが、そんな私のささやかな楽しみがふっとんだ、登壇者のこの姿をご覧ください。
さすがの珍獣っぷりですね。ちなみにTech Nightの開催後、運営チームから「そういう恰好するなら先に言っておいてよ」とツッコミが入っておりました。
2つ目の発表は、Red Hat Summit: Connectでも注目が集まったAnsible。Ansible世界の平和を守る「ひよこ大佐」こと八木澤さんの登場です。Twitter(X)がきっかけでRed Hatに転職したというユニークな経歴をお持ちの八木澤さんは、導入部分から受ける印象とは異なるとっても真面目な発表をされ、非エンジニアのワタクシは見事に置いていかれました。
ハイライト2: ダイバーシティの象徴となった「パネルディスカッション」
Tech Nightと謳いながら一番長い時間が取られたのは、なんとパネルディスカッション。しかし、Red Hatでいま何がホットなトピックなのかがよくわかるセッションとなりました。
タイトル: 社内のいろんな人から見たRed Hat
内容: 技術職、営業職、採用担当など様々な役割の社員に、Red Hatの社内制度やパンデミック後のオフィス事情について率直な想いを語っていただきます。
Tech Nightは、その名前が示す通り、元々、Red Hatで日頃活躍されている「エンジニア」の皆様が自身のゴリゴリした技術を「聴講者(エンジニアであっても)を置いてきぼりにする」レベルで話をする会だったのが、コロナ禍を経て大きく変わってきました。一昨年に行われたオンライン開催で一番大きかった変化は、ワタクシのような「非エンジニア」が何人も登壇したことです。
2021年のオンライン開催については、以下のブログ記事をご確認ください。
今年もこの流れを踏襲したようです。またこれは、Red Hatが現在力を入れているダイバーシティを見事に表しており、エンジニア2名、営業1名、採用担当1名の登壇となりました。テック企業でありながら非テックが活躍する、そしてそれをテックの人も一緒になって盛り上げる、これがまさしくRed HatがRed Hatである所以です。テーマの内容も、メンタリングプログラムであったり、キャリアアッププログラムであったり、またコロナ禍で社員全員が完全リモートとなり、現在も出社が選択制のなか、Red Hatが大事にする「社員同士のつながり」をどのように維持しているのかと、社員の私でも非常に興味深いお話が色々と聞けました。ただ「上品」「ちゃんとしてる」「もっと暴れてほしい」「猛獣が足りない」(注: すべて誉め言葉です)と、私の横で発表を聴きながら、次回に向けて運営チームが改善点を話し合ってる姿が印象的でした。
そして閉会の挨拶では、司会が「通常は2時間枠だったので、次回は2時間やりましょう!」と自己判断で宣言していました。司会が話すとおり、この短い時間でRed Hatの珍獣達をご紹介するにはやはり足りないというのが多くの社員の共通認識になったと思います。そんなわけで、完全復活まではあと一歩なのかもしれませんが、オンライン開催など様々な形を模索してきた猛者達が今回も趣向を凝らしたものを作り上げてくれたので、楽しい一時を過ごすことができました。
さいごに
数年のブランクを経て、短時間でありながらとうとう復活した今回のオンサイトイベント、ご参加いただいた皆様いかがでしたでしょうか。配信がなく、展示スペースの一角にあるこじんまりとした会場で、まだまだ大きな声を出すのが躊躇われる環境でしたが、お食事されながら大画面をずっと見上げてる方だけでなく、イベントスペースの中でも外でも歓談される姿が多く見られました。その場で会話を楽しんでいる方達にちょっとしたトピックを提供する、そんな意味もこめて今回のイベントは大成功と言えるでしょう。運営チームの皆様、大変お疲れ様でした。そして、私もTech Nightの熱い雰囲気を存分に味わいたいので、次回のレポートはぜひ別の社員にお願いしてくださいネ!我こそはと思う方の立候補もお待ちしております!!
運営チームからひとこと
Tech Nightは有志ボランティアメンバーおよびマーケット部門の方々のコラボレーションにより、無事に終了致しました!
第5回は規模を縮小したミニ開催でお送りしましたが、実は準備期間もTech Night史上もっともタイトなスケジュールでした。しかしながら、社員から社内チャットでTech Night開催の打診がポストされると、賛同のレスポンスとともに、わずか数時間で有志メンバーが結成されました。 そのような皆様のおかげで、限られた準備期間にも関わらず大盛況となりました。ありがとうございました。また次回開催の際にはより多くの方にご参加・関心を持って頂けると嬉しいです!
最後になりましたが、ライトニングトークやパネルディスカッションに登壇いただいた皆さん、運営チームを支えてくださったすべての方、Twitterで会を盛り上げてくださったすべての方、そして当日会場に足を運んでいただいたすべての方に感謝を申し上げます。