2022-01-01から1年間の記事一覧

Java 17:OpenJDKのコンテナ対応における新機能

OpenJDKは、以前からLinuxコンテナ(DockerやPodman、またKubernetesのようなコンテナオーケストレーションフレームワークなど)を意識してきました。コンテナ対応とは、OpenJDKがコンテナ内で動作していることを検出することを意味します。この記事では、コ…

シングルコアのコンテナにおけるJavaのベストプラクティス

コンテナで動作するJavaアプリケーションの数が増えています。コンテナの採用は、特定のチームや企業の市場区分や クラウドの成熟度によるので、正確な数を決定するのは困難です。たとえば、New Relic のデータでは、顧客の Java ワークロードの 62% 以上が…

日経Linux 2022年11月号 特集記事「Red Hat Enterprise Linux 9 入門」

Red Hatの平です。 日経Linuxの最新号である2022年11月号が発売されました。今回は特集記事で「Red Hat Enterprise Linux 9 入門」があります。 なんと、日経Linuxの編集部の方が書いてくれました。ありがたや、ありがたや。 Red Hat Developer Subscription…

/var/tmp にプログラムを置くのはまずい話

Red Hatの森若です。 今日は /var/tmp にプログラムを置いて使うのはまずいという話です。 うちの /var/tmp/hoge.py 動いてるよ? systemd-tmpfiles による削除 SELinuxによる実行拒否 まとめ うちの /var/tmp/hoge.py 動いてるよ? 日常的な操作の中で特にひ…

Docker HubのOpenJDKイメージの利用を更新するためのアドバイス

コンテナ内のJava実行環境は、今後数カ月でアップデートを受けられなくなる可能性があります。そろそろ手を打つべきでしょう。この記事では、この問題を引き起こした原因である決定事項を説明し、解決策を提案します。

OpenShiftの『よくわからないPod』を調べる

Red Hatの織です。「RHELの『よくわからないサービス』を調べる」にインスパイアされて、OpenShift版を書いてみました。 OpenShiftをインストールすると、構築直後からたくさんのPodが動いています。 手元の構築直後のOpenShiftクラスター(AWS上のv4.11)を見…

Red Hat は Eclipse TemurinでJavaのサポートを拡大

Eclipse Temurinは、Eclipse Adoptiumコミュニティが提供するOpenJDKの比較的新しいディストリビューションです。2021年8月の最初のJava SEリリース以来、多くのJava開発者が選択するディストリビューションとなっています。5億回以上ダウンロードされ、製品…

Ansible の SSH の通信をデバッグする

レッドハットの杉村です。Ansible のテクニカルサポートをしています。 今回は以前のお問い合わせいただいた事例から、SSH (Secure Shell Protocol) について一つ紹介しようと思います。Ansible は Linux サーバを制御対象とするときは SSH で接続して処理を…

Application Services Newsletter 2022年10月号記事

Red Hat のソリューションアーキテクトの杉本です。 Red Hat にはクラウドネイティブアプリの開発に役立つ、ソフトウェアのラインナップが充実していることをご存知ですか? ここでは、それらのソフトウェア [Red Hat Application Services] に関する注目ニ…

ノードのサイジングで知っておきたいOpenShiftのsystem-reserved

こんにちは、Red Hatでソリューションアーキテクトをしている石川です。 OpenShiftを含むKubernetesのクラスタを設計する際に悩まれるポイントの一つとして、ノードのサイジングがあると思います。 実際に必要となるノードのサイズは、その上で動かすコンテ…

Red Hatの新しいマネージドサービス "Red Hat OpenShift API Designer" を活用して同期・非同期に対応したAPIをグラフィカルに設計しよう!

こんにちは。Red Hatでソリューションアーキテクトをしている杉本 拓です。 Red Hatのマネージドサービスについては以前の赤帽ブログでも紹介したように、マネージドのOpenShift環境で様々なマネージドサービスが利用可能になっています。 Application Servi…

OpenShiftにおけるMultiCloud Gateway(MCG)とレジストリ

こんにちは。レッドハットでストレージを中心にクラウドインフラを生業にしている宇都宮(うつぼ)です。 なんだか久しぶりな感じがしますが、今回はOpenShift Data Foundation(ODF)のMultiCloud Gateway(MCG)について話します。 以前(だいぶ前)にもMCG自体に…

アプリケーション・モダナイゼーション: マイクロサービス間のデータ同期

レッドハットのソリューションアーキテクトの森です。 マイクロサービスについて、前回はそのアーキテクチャの概要から利点、そして課題についてまとめました。今回はマイクロサービス間のデータ同期の手法についてご紹介していきます。 前回の記事はこちら…

スマートプラグが測る消費電力の保存、Performance Co-Pilotで出来ます

Red HatのChristian Hornです。 家電の消費電力に興味があって、僕はスマートプラグを3つ買いました。 その3つのプラグはそれぞれの携帯のアプリで消費電力の提示ができるが、 一つしかAPIの供給ができません。この記事では、そのAPIで得たデータを PCPの…

systemd serviceから呼ぶシェルではsudoではなくsetprivを使う

Red Hatの森若です。 自分でsystemdのservice unitを作るときに、起動用のいくつかのコマンドを記述したシェルスクリプトを呼ぶ事は(理想的ではないですが)あるかと思います。 今回はこの場合に、sudoを利用するとまずい理由を説明して、かわりにsetprivを使…

Red Hat OpenShift Connectors のご紹介

こんにちは、ソリューションアーキテクトの蒸野(ムシノ)です。 今回は、Red Hat Developerのブログ Get started with Red Hat OpenShift Connectors | Red Hat Developer の翻訳記事を紹介させて頂きたいと思います。 一部、記事の内容を分かりやすくする…

/usr/lib/.build-idってなんだろう?

TL;DR ファイルを見る 「Build ID」とは 「debuginfo」 とは debuginfoとBuild IDの関係 「debuginfoの素早い検証」 「ダンプに対応するバイナリの発見」 複数バージョンのdebuginfoをシステムへ導入する /usr/lib/.build-id の通常rpmへの移動 Build IDの応…

OpenShiftのBlue/Greenクラスターアップグレードの方式を検討する(AWS編)

こんにちは、Red Hatでソリューションアーキテクトをしている北村です。 みなさん、OpenShiftのアップグレードしていますか?Kubernetesを運用する上で避けて通れないのがクラスターのライフサイクル管理です。Kubernetesは従来のプラットフォームよりもバー…

Podmanでcode-serverのcontainerを起動しサービスとして公開する方法

概要 Red Hat でコンサルタントをしている陳といいます。 仕事の中でお客様にワークショップを行うための開発環境を提供する場面があって、検討した結果、 ブラウザでhttpsでvscodeが使えるようにした。メリットは以下です。 お客様のセキュリティ対策で遮断…

Cryostatの情報まとめ

Red Hat で Java Platform Advocate として OpenJDK を担当している伊藤ちひろ(@chiroito)です。 この記事は、Red Hat が主導して開発している JDK Flight Recorder を管理するツールである Cryostat に関するブログのまとめ記事です。 Cryostat 2.1 9つの…

9つの素晴らしいCryostat 2.1のアップデート

皆さんは、Java Flight Recorderを使ったことがあるのではないでしょうか。これは、Javaの動作状況を分析し、理解するための優れたツールです。開発中や本番で稼動している作業量を把握するのに重宝します。Cryostatは、コンテナとKubernetesに同じ機能を提…

ROSAでスポットインスタンスを使う

こんにちは、Red Hatでソリューションアーキテクトをしている石川です。 今回はROSAで使用することができるスポットインスタンスについて紹介していきたいと思います。 そもそもROSAとは何かについて知りたいという方はこちらの過去記事をご参照下さい。 rhe…

Cryostat 2.1での不要な通知をフィルタリング

Cryostatは、Java Flight Recorder (JFR)でJavaアプリケーションを監視する際、常に通知を発行してきました。Cryostatのバージョン2.1では、提供される情報の量を増やし、表示されるものに対するユーザの制御を強化し、Cryostatの性能を向上させる通知のため…

Cryostat 2.1の新ダウンロードAPIでJFRデータに高速にアクセス

Cryostatは、Kubernetes上でJDK Flight Recorderのデータを管理するためのツールです。この記事では、JSON Web Token (JWT) に基づく新しいダウンロード API が、Cryostat 2.1 Web クライアントにおいて、より応答性が高く効率的なダウンロードの流れを促進…

Cryostat 2.1のサイドカーレポートによるリソース消費量の削減

Cryostatは、Kubernetes上でJDK Flight Recorderのデータを管理するためのツールです。Cryostatのバージョン2.1では、JDKフライトレコーディングの自動分析レポートを生成するために、サイドカーレポートコンテナを使用するオプションが導入されています。以…

Cryostat 2.1によるKubernetes上のJMX認証情報の管理

Cryostatは、Kubernetes上のJDK Flight Recorderのデータを管理するためのツールです。コンテナ化されたJava仮想マシン(JVM)上でJava Management Extensions(JMX)認証を有効にしている場合、CryostatはターゲットJVM上のJDKフライトレコーディングにアク…

CryostatとGraphQLによるインスタンス間のJFR管理

Cryostatは、Java Flight Recorder (JFR) を用いたJavaアプリケーションの監視をクラウド上で管理します。Cryostat 2.1では、複数のアプリケーション、コンテナ、Kubernetesポッドのフライトレコーディングを制御するためのGraphQLがサポートされており、強…

Cryostat 2.1でJFRデータを記録ラベルで整理する方法

Cryostat 2.1の技術プレビューリリースでは、コンテナで管理されたJavaアプリケーションを監視するJDKフライトレコーディングにメタデータやカスタムラベルを添付し、Cryostatを使ってそれらの記録を管理できます。記録のラベルは、クエリで記録を識別し、同…

あらためてKnative入門!(Knative Eventing編)

こんにちは、Red Hatでソリューションアーキテクトをしている石川です。 以前の記事でKubernetes上でサーバーレスのアプリケーション実行を行うKnativeのコンポーネント、Knative Servingについてご紹介させて頂きました。 rheb.hatenablog.com rheb.hatenab…

Cryostat 2.1の新UIでJFRの自動化ルールを構築する方法

Cryostatは、Kubernetes上でJDK Flight Recorderのデータを管理するためのツールです。最新バージョンであるCryostat 2.1では、Cryostat 2.0でAPI機能として導入されていた自動化ルールのユーザインタフェースが一新されています。これにより、多くのJavaア…

* 各記事は著者の見解によるものでありその所属組織を代表する公式なものではありません。その内容については非公式見解を含みます。